国際サンゴ礁シンポジウムにて

2012年07月24日/ アオサンゴ作業部会

世界80ケ国から2,000人の研究者が集まった第12回国際サンゴ礁シンポジウム(ICRS:International Coral Reef Symposium)に出席してきました(オーストラリア・ケアンズにて)。シンポジウム4日目の7月12日にはジェームズクック大学のヘレン・マーシュ先生がプレナリーの講演にて辺野古のジュゴンのことを話してくれました。世界各国から集まった2,000人の前で「Henoko、Okinawa」という言葉が話された歴史的瞬間でした。講演は以下よりオンラインで見ることが出来ます。

ICRS 2012 Plenary Speaker Presentations

上記のサイトのHelen Marsh氏のお名前とタイトルの「Conserving coral reef megafauna: issues of ecological process, biodiversity, cultural diversity and food security」と書いてある動画を選んで下さい。再生すると4-6分のところで沖縄・辺野古のジュゴンの話が出てきます。

次の日に私は「沖縄・大浦湾のアオサンゴ群集の市民モニタリング」(Citizen based monitoring survey of the blue coral community (Heliopora coerulea) of Oura Bay, Okinawa, Japan)と題し、世界のみなさんに大浦湾のアオサンゴ群集を紹介してきました。発表用資料にアオサンゴ作業部会代表の牧志さんの写真を使わせていただきました。

国際サンゴ礁シンポジウムにて


国際サンゴ礁シンポジウムにて

辺野古ではもう14年間も世界統一基準で行われているサンゴ礁の健康度の調査「リーフチェック」を続けています。そのデータも今回の発表に含めました。リーフチェック本部(米国)のホジソン博士を始めとして多くの方から面白かったとお褒めの言葉をいただきました。


国際サンゴ礁シンポジウムにて
ホジソン博士とオーストラリアのリーフチェッカーと一緒に。

多くの人が大浦湾チリビシのアオサンゴ群集や沖縄のジュゴンに興味を持って聞いてくださり、とてもうれしく思いました。世界的にサンゴ礁の大切さが再認識された日々でしたので、大浦湾のサンゴやジュゴンにも何か良いことがありますように。

★シンポジウムの様子を伝えたニュース記事:世界のサンゴ礁が急減、8割消えた海も 国際シンポで警鐘


(報告 by 沖縄・生物多様性市民ネットワーク/NACS-J 安部)


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Posted by 沖縄BD at 21:12│Comments(0)
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