枯れ葉剤問題で外務省沖縄事務所へ要請
2011年10月22日/ 枯れ葉剤
沖縄BDは10/7(金)、外務省沖縄事務所に枯葉剤問題の要請に行きました。
→QABで報道してくれました 「枯れ葉剤問題 市民団体が外務省の独自調査を求める」
先方の応対は飴谷貴信さん(沖縄事務所主席所員、写真右) と、 記録者は水上新(事務官、写真左) さん。

ベトナム青葉奨学会の村田さんもきてくださいました。BDから要請文を渡します。

当日の要請文は以下のとおりです。


[資料1]

[資料2]

要請文の解説は、別記事で行いますが、要請の結果としては以下のとおりです。
-外務省を含む日本政府は、「米国政府に問い合せたが、米国政府も沖縄で枯れ葉剤(エージェント・オレンジ)が使用されたということは認めていない」という態度をとっています。しかし、それは米国の国防総省の見解のみをもとにしているものです。
米国政府のなかで、国防総省に次いで、第2番目に大きな省である退役軍人省は、沖縄での枯れ葉剤の使用により健康被害にあった米兵への補償を1998年に認めています(要請文のとおり)。
「米国政府内でも、沖縄における枯れ葉剤の存在や使用に対して異なる見解があるのに、なぜ国防総省の見解だけをもとにして対応するのか」
「米国政府には、退役軍人省も入っている。退役軍人省の見解もちゃんと調べて、この問題に対応してくれ」
ということを、今後、追及していく予定です。
※退役軍人省について
ウィキペディアでは、退役軍人省はこのように説明されています。
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参考:
○沖縄の枯れ葉剤の問題をとりあげてくれたジョン・ミッチェルさんの記事はジョンさんが、自らのサイトでまとめています。
○ジャパンタイムス記事
-第1弾
Evidence for Agent Orange on Okinawa, The Japan Times, Apr. 12 2011
「沖縄におけるエージェント・オレンジの証拠:米退役軍人たちが、その健康被害と正義の闘いを語る」2011年4月12日
翻訳は阿部小涼さんがあげています。こちら
-第2弾
Agent Orange Buried on Okinawa, Vet Says, The Japan Times, Aug. 13 2011
「エージェント・オレンジを沖縄で埋却、退役軍人が語る/元兵士は米国がベトナム戦争時の枯葉剤を使用し廃棄したと主張」2011年8月13日
翻訳(阿部小涼さん)はこちら
(1弾と2弾はこちらでまとめ読みできます)
-第3弾
Okinawa Vet Blames Cancer on Defoliant, The Japan Times, Aug. 24 2011
沖縄の元米兵、癌は枯葉剤によるものと非難/VAが補償を却下、いっぽうペンタゴンは基地でのエージェント・オレンジ使用を否定
翻訳(阿部小涼さん)はこちら
-第4弾
Agent Orange Revelations Raise Futenma Stakes, The Japan Times, Oct. 18 2011
「エージェント・オレンジ暴露が懸案の普天間問題に影響か:有害な除草剤、沖縄で論争を呼んでいる飛行場移設予定地の基地内に貯蔵され、埋却の可能性もあると、病に苦しむ元米兵が主張」
翻訳(阿部小涼さん)はこちら(リンクが貼られ、とても丁寧な記事です)
○アジア・太平洋ジャーナル:ジャパンフォーカスの記事
US Military Defoliants on Okinawa, Japan Focus, Sep. 12 2011
「沖縄における米軍の枯葉剤」 2011年9月12日
○フォーリン・ポリシー・イン・フォーカスの記事
Pentagon Still Denies Agent Orange Stored on Okinawa, FPiF, Sep. 29 2011
「国防総省は依然沖縄における枯葉剤貯蔵を否定」2011年9月29日
○国際会議「占領下における対話」のジョン・ミッチェルさんの発表の画像
Agent Orange on Okinawa: Jon Mitchell's Presentation and Rob and Kinue Avery's Documentary Clip on YouTube
がOkinawa Outreachにあがっています。Robert&Kinue Avery さんたちが撮影、編集。日本語版も作成中とのこと。
→QABで報道してくれました 「枯れ葉剤問題 市民団体が外務省の独自調査を求める」
先方の応対は飴谷貴信さん(沖縄事務所主席所員、写真右) と、 記録者は水上新(事務官、写真左) さん。
ベトナム青葉奨学会の村田さんもきてくださいました。BDから要請文を渡します。
当日の要請文は以下のとおりです。


[資料1]

[資料2]

要請文の解説は、別記事で行いますが、要請の結果としては以下のとおりです。
1)要請文の回答には全く答えず、以下の繰り返しでした。
-日米交渉の内容は公開できない。
-米国政府に引き続き照会している。引き続き、米国側に照会し、確認していく。
-「いつ回答をもらえるか、という問いに関して」は、しかるべき時に、回答する。
2)要請文の中にある、退役軍人省の証言記録を読んだか、との問いには「読んでいない」との回答。
3)「米国政府に照会しているというが、具体的にはどこか」、とのこちらの問いには 「国防総省」とのこと。
「退役軍人省には照会をしていないのか」との問いには「照会していない」。
2007年に問題になった際も、退役軍人省には問い合わせていないとのこと。
4)1)の「『しかるべき時』は、いつか、時間を区切れ」と沖縄BDから要求をしました。1週間後に事務局長に答えをもらう予定。
→答えがないので、問い合わせをしたら、1)の繰り返しであったとのことです。
-外務省を含む日本政府は、「米国政府に問い合せたが、米国政府も沖縄で枯れ葉剤(エージェント・オレンジ)が使用されたということは認めていない」という態度をとっています。しかし、それは米国の国防総省の見解のみをもとにしているものです。
米国政府のなかで、国防総省に次いで、第2番目に大きな省である退役軍人省は、沖縄での枯れ葉剤の使用により健康被害にあった米兵への補償を1998年に認めています(要請文のとおり)。
「米国政府内でも、沖縄における枯れ葉剤の存在や使用に対して異なる見解があるのに、なぜ国防総省の見解だけをもとにして対応するのか」
「米国政府には、退役軍人省も入っている。退役軍人省の見解もちゃんと調べて、この問題に対応してくれ」
ということを、今後、追及していく予定です。
※退役軍人省について
ウィキペディアでは、退役軍人省はこのように説明されています。
アメリカ合衆国退役軍人省(アメリカたいえきぐんじんしょう、英語:United States Department of Veterans Affairs、略称:VA)は、アメリカ合衆国連邦政府の官庁で退役軍人に関わる行政を所掌している。本省はアメリカ合衆国国防総省に次いで連邦政府で2番目の規模を有している。
2009年度は約876億米ドルの予算が与えられ、約28万人の職員を雇用し数百の退役軍人用医療施設、診療所および給付事務所を有し、そして退役軍人とその家族および遺族に対して退役軍人給付プログラムを管理する責任を負う。
提供される福利厚生には障害補償、年金、教育、住宅ローン、職業リハビリテーション、遺族給付、医療給付および埋葬給付が含まれ[1]、これらはアメリカ合衆国退役軍人長官の責任下で提供される。
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参考:
○沖縄の枯れ葉剤の問題をとりあげてくれたジョン・ミッチェルさんの記事はジョンさんが、自らのサイトでまとめています。
○ジャパンタイムス記事
-第1弾
Evidence for Agent Orange on Okinawa, The Japan Times, Apr. 12 2011
「沖縄におけるエージェント・オレンジの証拠:米退役軍人たちが、その健康被害と正義の闘いを語る」2011年4月12日
翻訳は阿部小涼さんがあげています。こちら
-第2弾
Agent Orange Buried on Okinawa, Vet Says, The Japan Times, Aug. 13 2011
「エージェント・オレンジを沖縄で埋却、退役軍人が語る/元兵士は米国がベトナム戦争時の枯葉剤を使用し廃棄したと主張」2011年8月13日
翻訳(阿部小涼さん)はこちら
(1弾と2弾はこちらでまとめ読みできます)
-第3弾
Okinawa Vet Blames Cancer on Defoliant, The Japan Times, Aug. 24 2011
沖縄の元米兵、癌は枯葉剤によるものと非難/VAが補償を却下、いっぽうペンタゴンは基地でのエージェント・オレンジ使用を否定
翻訳(阿部小涼さん)はこちら
-第4弾
Agent Orange Revelations Raise Futenma Stakes, The Japan Times, Oct. 18 2011
「エージェント・オレンジ暴露が懸案の普天間問題に影響か:有害な除草剤、沖縄で論争を呼んでいる飛行場移設予定地の基地内に貯蔵され、埋却の可能性もあると、病に苦しむ元米兵が主張」
翻訳(阿部小涼さん)はこちら(リンクが貼られ、とても丁寧な記事です)
○アジア・太平洋ジャーナル:ジャパンフォーカスの記事
US Military Defoliants on Okinawa, Japan Focus, Sep. 12 2011
「沖縄における米軍の枯葉剤」 2011年9月12日
○フォーリン・ポリシー・イン・フォーカスの記事
Pentagon Still Denies Agent Orange Stored on Okinawa, FPiF, Sep. 29 2011
「国防総省は依然沖縄における枯葉剤貯蔵を否定」2011年9月29日
○国際会議「占領下における対話」のジョン・ミッチェルさんの発表の画像
Agent Orange on Okinawa: Jon Mitchell's Presentation and Rob and Kinue Avery's Documentary Clip on YouTube
がOkinawa Outreachにあがっています。Robert&Kinue Avery さんたちが撮影、編集。日本語版も作成中とのこと。
Posted by 沖縄BD at 02:17│Comments(2)
この記事へのコメント
枯葉剤について教えて欲しい
私は、40年以上前にそれらしき除草剤を撒く親父の側でそれを見ていましたが
米軍の関係者に確認して欲しいのですが
その液体は、水にディーゼルを溶かした様に水に浮いていた様に記憶しています。
水溶性ではなく、トランスオイルの様な液体でした。
40年前なので記憶も確かではありませんが
私は、除草剤と言うものをその時始めてみました。
基地内で除草作業をした基地従業員は沢山いると思います。
しかし、誰もそれが枯葉剤だったのかはわからないでしょう。
枯葉剤の散布時の特徴を教えてください。
私は、40年以上前にそれらしき除草剤を撒く親父の側でそれを見ていましたが
米軍の関係者に確認して欲しいのですが
その液体は、水にディーゼルを溶かした様に水に浮いていた様に記憶しています。
水溶性ではなく、トランスオイルの様な液体でした。
40年前なので記憶も確かではありませんが
私は、除草剤と言うものをその時始めてみました。
基地内で除草作業をした基地従業員は沢山いると思います。
しかし、誰もそれが枯葉剤だったのかはわからないでしょう。
枯葉剤の散布時の特徴を教えてください。
Posted by 匿名希望 at 2011年10月23日 00:38
私も北谷町からでた ドラム缶の中を道を歩きながら見ました
たぶん 周りにもまだあるでしょうね
私は当時学生でしたので すごい匂いがしたのを
覚えています
そちらの言ってるような 色でしたよ
たぶん 除去作業してましたけど・・・
あれはドラム缶とドラム缶の間に水道パイプがありました
だれか写真とってたりして・・・
どこへ 給水する水道パイプだったのでしょうかね・・・
防衛局の職員も警察も来ていると言ってました
現場の人からの話ですけど・・・
すべては何をしようとしてたのでしょうか・・・
証言と公表がちがうようですね・・・無害・・とか・・・言ってましたけど・・
もしあのドラム缶の液体が水道パイプに少しでも入っていたら・・
ぞっとしますね
国も県も町も怖いです・・・
たぶん 周りにもまだあるでしょうね
私は当時学生でしたので すごい匂いがしたのを
覚えています
そちらの言ってるような 色でしたよ
たぶん 除去作業してましたけど・・・
あれはドラム缶とドラム缶の間に水道パイプがありました
だれか写真とってたりして・・・
どこへ 給水する水道パイプだったのでしょうかね・・・
防衛局の職員も警察も来ていると言ってました
現場の人からの話ですけど・・・
すべては何をしようとしてたのでしょうか・・・
証言と公表がちがうようですね・・・無害・・とか・・・言ってましたけど・・
もしあのドラム缶の液体が水道パイプに少しでも入っていたら・・
ぞっとしますね
国も県も町も怖いです・・・
Posted by 匿名希望 at 2011年11月15日 06:36
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