<辺野古アセス>有識者研究会1回目資料アップ/2回目開催

2012年06月07日/ 辺野古アセス

 辺野古新基地アセスの評価書補正の件、アップデイトです。
 
 防衛省は知事意見の内容を精査し、評価書を補正するため、助言を受ける有識者研究会「普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価に関する有識者研究会」を発足しました。その「有識者研究会」のあり方について、市民団体は要請を行ってきました(→こちらの記事参照)

○第1回有識者研究会使用資料アップ~議事内容の公開方針については問題あり
 その後、第1回普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価に関する有識者研究会使用資料が防衛省サイトにアップされました(下記、新聞報道によると5月31日)。 
第1回普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価に関する有識者研究会使用資料


 <辺野古アセス>有識者研究会1回目資料アップ/2回目開催 アップされている資料は以下のとおりです。議事次第
【資料1】研究会開催要項
【資料2】研究会の議事内容の公開について
【資料3】環境影響評価書及び沖縄県知事意見について
【資料4】沖縄県知事意見について

 
 この【資料2】には、有識者研究会の公開についての方針が以下のように述べられています。
「普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価に関する有識者研究会」の議事内容の公開について

 「普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価に関する有識者研究会」の議事内容の公開については、本研究会において、委員各位の率直かつ自由な意見交換を確保するため、以下のとおりとする。

1.一般の傍聴は認めない。
2.「防衛省の主要な会議における議事録等の作成等についての対処方針」(平成21年3月31日制定)に基づき、研究会開催後、事務局は議事要旨の案を作成し、研究会委員の了解を得て議事要旨を作成する。
3.議事要旨、資料は防衛省ホームページに掲載する。
4.ただし、資料は公にすることにより、率直な意見の交換若しくは意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれ又は、特定の者の不利益を及ぼすおそれがあるものについては、公開しない。

 この1,4は、透明性と市民参加が重要とされる環境アセスに反するものでしょう。特に4の「意思決定の中立が不当に損なわれるおそれ」「特定の者の不利益」とは何か、防衛省に問うていく必要があります。
 
○第2回会合が5/18開催~しかし開催案内は前日夜で、議題は「評価書の補正について」のみ
 第2回会合が5月18日に開催されたようです。しかし、そのお知らせは前日の夜になってサイトにアップされ、市民には開催も知らされないまま、会議が開催されています。
 →普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価に関する有識者研究会の開催について 平成24年5月17日
 また、議題も「評価書の補正について」としか書かれておらず、何が話合われているのか、進行状況もわからないお知らせの仕方です。

 辺野古アセスは、裁判になるまでの非科学性、非民主制、非透明性に満ちたアセスであるにもかかわらず、市民はねばり強く闘ってきました。その結果、 「知事意見」は大変厳しいものになりました。厳しい「知事意見」を出すために、市民は大変な努力を積み重ね、最後の段階でも、通常の手続き以上の市民参加の機会を引き出してきました。
 防衛省は、それを重く受けとめ、有識者研究会の公開方針を正してもらわなければならないと考えます。

                                                      河村 雅美
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こちらは琉球新報2012年6月1日の新聞報道です。
辺野古アセス「危険性の明記を」有識者、評価書に厳しい意見
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<辺野古アセス>有識者研究会1回目資料アップ/2回目開催



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Posted by 沖縄BD at 00:39│Comments(1)
この記事へのコメント
的確なアップロードに感謝です。有識者研究会の皆さまには、学者としてのプライド、良心を失わず防衛省のアセスに科学的で冷静な批判を全うして欲しいものです。
Posted by 真喜志 好一 at 2012年06月07日 10:06
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