辺野古違法アセス訴訟 集中審理 1/11から始まります!

2012年01月08日/ 辺野古アセス

 
 辺野古アセスは評価書の手続きのみならず、方法書の段階から、アセスの精神を無視し、非科学的なやり方で進められてきました。

 そのアセスの違法性を訴訟という形で問い、環境影響評価法に反する違法な調査を止めさせること、そして、法に従って、方法書にさかのぼりすべての手続きと調査をやり直すよう求め、起こされた裁判が辺野古・違法アセス訴訟です。622人が原告となっています。
  
  
辺野古違法アセス訴訟 集中審理 1/11から始まります!

7月16日の公判の集会 photo:Yoshikawa Hideki

  
その辺野古違法アセス訴訟が1月11日(水)から集中審理が始まります。以下そのお知らせです。
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 訴訟はいよいよ大詰めを迎えています。 2012年1月11日~13日、2月1日の4期日に渡り、集中証拠調べが行われます。 元 WWF-J の花輪伸一氏、NACS-J の安部真理子氏、元帝京科学大学の粕谷俊雄氏、ジュゴンネットワーク沖縄の細川太郎氏、 宜野湾市役所の山内繁雄氏、沖縄大学の桜井国俊氏、広島修道大学院の山田健吾氏及び原告でもある真喜志好一氏が、それぞ れの専門分野から法廷で証言をしてくれます。

・集中証拠調べ期日 (2012 年 1 月 11~13 日、2 月 1~3 日)
・高見澤(防衛省)証人尋問(仮) 3 月 5 日 10:30~ 101 号法廷

[専門家証人・原告本人尋問]
○1月11日(水)9:30~ 事前集会(那覇地裁向かいの公園にて)
10:30~ 桜井国俊氏(主尋問 60 分)
14:00~ 花輪伸一氏(主尋問 45 分)

○1月12日(木)
10:15~ 安部真理子氏 (主尋問 45 分)・真喜志好一氏(主尋問 45 分)
14:00~ 山内繁雄氏(主尋問 45 分)・安次富浩氏(主尋問 30 分)

○1月 13日(金)
10:15~ 粕谷俊雄氏(主尋問 45 分)・細川太郎氏(主尋問 30 分)
14:00~ 吉川秀樹氏(主尋問 30 分)

○2 月 1 日(水)10:30~ 山田健吾氏(主尋問 60 分)
         14:00~ 東恩納琢磨氏・大西照雄氏・渡具知知佳子氏(各主尋問 30 分)

【傍聴について】
裁判の傍聴はどなたでも参加できます。傍聴席には限りがあり、立ち見はできません。傍聴希望者が多数の場合には抽選が行われます。各日とも、公判の約30分前から整理券が配布され、その後抽選となります。傍聴希望者は早めに裁判所におこしください。

[アセス訴訟報告集会]
日時 1月13日(金) 午後6時以降
場所 教育福祉会館 2階中ホール(那覇市古島、モノレール古島駅徒歩3分)

専門家証人に登場された専門家と、弁護士の報告を受けます。
「辺野古アセスは断じてアセスではない」。
勝訴に向けての大事な集会です。
年末のアセス評価書提出騒動で、初めて関心を持たれた方にも、わかりやすく、辺野古アセスの問題点を知ることができる、絶好の機会です。ぜひご参集ください。
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以下、ヘリ基地反対協議会のウェブサイトにある辺野古・アセス訴訟の説明(こちら)です。訴状などもアップされていますので、ぜひごらんください。

 たとえ基地建設であろうとも、環境保護の法律を犯してはなりません。 当然「環境影響評価法(環境アセスメント法)」「沖縄県環境影響評価条例」に従った環境影響調査を行なわなければなりません。 ところが、基地建設を急ぐ防衛省・沖縄防衛局は、これらの手続きに違反するのみならず、ジュゴンの追い出しのための違法調査をくりかえしています。

 「環境アセス法」は、「この事業が環境にどう影響を与えるのか」を評価するための調査方法を示した『方法書』を最初に住民に示すことを定めています。 方法書に対して住民は意見を述べる権利があり、さらに住民意見を踏まえた県知事の意見を付してはじめてアセス調査の方法が決定されます。

 方法書に対する住民や学者・専門家の環境保全のための意見は、事業者の一方的な考え方を正し、環境を守る、たいへん重要な役目をはたします。

 ところが、防衛省は、方法書の作成以前に、「事前調査」と称してほとんど毎日多数の調査船や警戒船を繰り出し、ジュゴン追い出しを目的としたとしかいえないような調査を強行しました。

 その後、縦覧された方法書は事業内容わずか6頁で、方法書の体をなさず、沖縄県環境アセス審査会の「これでは審査ができない」との厳しい意見により、防衛局は『追加修正資料』『修正版』を提出したのですが、しかし、これらの修正に対して住民は意見を述べることはできませんでした。

 アセス調査の後、調査の報告と環境への影響を記した『準備書』が縦覧されましたが、4つのヘリパッドや係船機能つき護岸、汚水処理施設といった新たな事業内容が追加されるとともに、米軍機は民間地域を飛行しないなどのウソを前提として、方法書をもとに準備書を作成するという環境アセスの基本的手続きを無視した、まったく違法なものでした。

 また、準備書の縦覧の後、防衛省・沖縄防衛局は、法の根拠もなく、「補足調査」と称して事前調査と同様の調査を行っていますが、これは調査に名を借りたジュゴン追い出しとしか考えられないものです。

 わたしたちは、環境影響評価法に反する違法な調査を止めさせること、そして、法に従って、方法書にさかのぼりすべての手続きと調査をやり直すよう求め、裁判を起こすことにしました。

裁判の2つの柱について
 2つの柱をたてて、一つの裁判に結集して、裁判を提起します。 多くのみなさんに、原告に参加していただけますよう呼びかけます。

1の柱 違法確認の訴え 【「方法書」「準備書」手続きをやり直せ】

 防衛省の行った「方法書」「準備書」は違法であり、方法書の作成から手続きをやり直す義務があることの確認を求めます。
 事前調査、補足調査など、アセス手続きにもとづかない調査をおこなった「方法書」にない事項を「準備書」にまぎれこませるなどの違法な手続きを《法律にしたがってやり直せ》と求めます。
 きちんとした「方法書」などの手続きがおこなわれていれば、専門的知識をもって意見をのべ、アセスの内容も変わっていたはずなのです。
 専門家を中心として原告団を構成します。
2の柱 損害賠償請求の訴え 【被った被害を賠償せよ】
 住民には意見を述べる権利がありますが、意見を述べる機会を奪われ、違法な環境破壊がなされることに対して、賠償を求めます。
 原告は、この訴訟の趣旨に賛同する人たちから広く集まっていただきます。

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以前もご紹介しましたが、再度ご紹介。
○辺野古違法アセス訴訟2011年10月21日 公判後の金高弁護士などのコメントの動画
オスプレイ配備を日本政府が隠してきたことも、辺野古アセスの違法性を示す1つの要素。



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Posted by 沖縄BD at 15:20│Comments(0)
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