評価書の中身(1):記者説明で7000ページが16枚の図に

2012年01月01日/ 辺野古アセス

 評価書の中身の公開、中身はどうなっているのかを地元紙から簡単に抜粋しておきます。

○記者説明
 琉球新報の「闇夜の評価書-見えないアセス最終手続き(下)」(2011.12.31)(タイトルがすごい)によると、記者説明が以下のようになされたとのこと。
 防衛省は、沖縄県政記者クラブから、評価書の提出期日と時間や評価書骨子の事前説明などを要望されたが応じなかった。提出後に防衛局で開催した記者説明は、本省より40分遅れだった。評価書全文が約7,000ページに及ぶのに対し、大きな字で、図なども付いたわずか16ページの資料を提供するにとどめた。内容も代替施設で使用する航空機機種や飛行経路などの変更項目や、航空機騒音の調査結果と予測・評価などは示したが、説明資料として不十分であることは明らかだった。
○現時点での公開状況
 評価書の前段階の準備書では提出直後から要約書をホームページで公開したが、今回はしていない。(上記記事より)
○今後のメディアへの提供
 メディアへの評価書全文の提供について防衛局は「貴重種の生息位置など非公開の情報を処理した上で提供することは可能」とするが、その時期について、はっきりさせていない。情報開示が不十分なまま、形だけの手続きをなし崩し的に終わらそうとしていることが鮮明だ。普天間問題につきまとう情報封じ込めの陰影が、評価書提出でも浮かび上がっている。(上記記事より)

現在の概略で明らかになっていることは、メディア報道によると以下のとおりです。
-周辺地域の環境に対する影響は各種指標内に収まり環境保全上、格段の支障はない。
-評価対象の航空機の一部を米軍が2012年中に導入予定の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイに変更。
-準備書まで滑走路1600メートルで両端のオーバーラン100メートルとしていたが、評価書で米軍所用を理由にオーバーランを300メートルに拡張、滑走路を1200メートルに短縮。
-新たに、低周波音による環境影響で名護市安部で環境基準値を超える予測値が初めて記録された。
-飛行経路を台形から楕円形に変更したため名護市安部にこれまでの経路より近づく。
-準備書はジュゴンは辺野古藻場を利用していないとしていたが、辺野古地先でジュゴンの遊泳跡を発見
-サンゴ類が回復する生育基盤の消失の可能性は低いと予測
(琉球新報2011.12.29、1面記事をもとに作成)

 概略についての地元紙報道は
   沖縄タイムス「オスプレイで低周波音 評価書の概略公表」(2011.12.29)はこちら
   琉球新報「ジュゴンの遊泳初確認 辺野古崎沖調査」(2011.12.29)はこちら

ジュゴン関係については別記事にします。
評価書の中身(1):記者説明で7000ページが16枚の図に

ジュゴンネットワーク沖縄の棚原さん2012.12.28座り込みにて





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Posted by 沖縄BD at 20:23│Comments(0)
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