沖縄から緊急の呼びかけ: ヤンバルの森と人々の暮らしを守ろう

2011年02月16日

沖縄から緊急の呼びかけ-----------------転送・転載・アクション願います

沖縄ヤンバルの森と人々の暮らしを守ろう
   米軍ヘリパッド建設工事強行再開

沖縄から緊急の呼びかけ: ヤンバルの森と人々の暮らしを守ろう


2011年2月3日、沖縄防衛局はヤンバルの高江地域に多数の職員を送り、
住民らの抗議と対話の要求を押し切り、米軍ヘリパッド建設予定地に
作業員を入れました。そしてとうとう、ヤンバルの森の木の伐採を本格的に
開始しました。静かな暮らしとヤンバルの森を守るために、住民らが非暴力
で止めきたヘリパッド建設工事が強行再開されたのです。
沖縄から緊急の呼びかけ: ヤンバルの森と人々の暮らしを守ろう


今ヤンバルの森では,今後の展開が見えないまま、非常に緊迫した状況がつづいています。
沖縄から緊急の呼びかけ: ヤンバルの森と人々の暮らしを守ろう


沖縄から緊急の呼びかけ: ヤンバルの森と人々の暮らしを守ろう

沖縄・生物多様性市民ネットワーク(沖縄BD)は、ヘリパッド工事の強制再開と、
それがもたらす高江の人々の暮らしの危機、そして世界の宝であるヤンバルの森の
危機について、多くの人々に知ってもらうためにこのメールを送っています。
そして防衛局の建設工事を止めさせるため、それぞれが出来る行動を呼びかけています。

<ヤンバルの森>
沖縄本島の北部に位置し、約2万6千ヘクタールに広がるヤンバルの森は、1,000種以上の
高等植物や5,000種以上の動物が生息する、日本のなかでも生物多様性の最も豊かな地域
の一つです。そこには、絶滅危惧種のノグチゲラやヤンバルクイナを含む、数多くの在来種
や固有種が生息しています。また森に抱かれるように小さな集落が点在しており、高江もその
集落の一つです。

沖縄県は、琉球列島を世界自然遺産に登録する取り組みのなかで、ヤンバルの森を最も重要な
地域の一つとして掲げています。また日本の環境省も、昨年10月に名古屋で開催された第10回
生物多様性条約締約国会議(COP10)の期間中に、ヤンバルの森を近い将来、国立公園に指定
すると表明しました。それほどヤンバルの森は、重要な場所なのです。

<ヘリパッド建設>
一方、ヤンバルの森の大部分は1957年から米軍の訓練場として使用されており、
現在でも森の30パーセントが米軍の訓練場となっています。そこにはすでに22の
米軍ヘリパッドがあり、頻繁に使用され、騒音問題など多くの問題を起こしています。
それゆえ、ヘリパッド建設計画が公になった1999年以降、高江の住民はもちろん、
NGOや科学者/専門家たちは、この建設がヤンバルの森全体と高江の集落に影響を与えると
訴え、建設の反対や見直しの声をあげてきたのです。

その後沖縄防衛局は、ヘリパッド建設計画に対して環境アセスを行い、環境や高江集落に
「影響はない」との結論をだしました。そしてその結論を根拠に、ヘリパッド建設を
押し進めています。
しかしその環境アセス自体、ヘリパッド建設計画の全容を明らかにせず、透明性や信頼性に
欠けるものであることがNGOや専門家より指摘されています。

また国際社会からもヤンバルの森に目が向けられ、日本政府や沖縄防衛局に対して
明確なメッセージが届けられています。国際自然保護連合(IUCN)は、日本政府に
2度の勧告を行い、ヘリパッド建設計画への懸念と、ヤンバルの森に生息するノグチゲラや
ヤンバルクイナの保護を求めています。
英国のGuardian紙は、先のCOP10において、沖縄防衛局に対して「沖縄の貴重な生物多様性に
影響を与えない他の場所(での建設)を考慮せよ」としています。

それゆえ、多くの住民や支援者がヘリパッド建設計画についての説明や対話を要求し、
反対の声をあげてきたのです。住民、NGO、学会などの働きかけがどれだけ多くされて
きたか、下にまとめてありますのでぜひみてください。

<沖縄防衛局のスラップ訴訟>
しかし沖縄防衛局は、ヘリパッド建設計画への反対や懸念にきちんと答えていません。
それどころか沖縄防衛局は、反対の声を封じ込めるために、ヘリパッド建設反対で
座り込みをしていた高江の住民を、2008年11月に通行妨害で裁判に訴えました。
この「スラップ訴訟」で裁判所は、沖縄防衛局と訴えられた高江の住民に、裁判ではなく、
話し合いにより解決することを求めました。しかし沖縄防衛局は話し合いを拒否したまま
今日に至っています。

このような状況のなか、今回沖縄防衛局はヘリパッド建設工事を強行再開し、ヤンバルの森と
住民に新たな緊張をもたらしているのです。

<みんなの声をとどけよう>
沖縄BDは、沖縄防衛局と日本政府に対して、ヤンバルの森における工事の即時中止を
要求します。
そして、ヤンバルの森の豊かな生物多様性を保全し、地元住民の安全な生活環境を保障
するため、沖縄防衛局と日本政府が、地元住民、NGO、専門家と「対話」を持つことを
求めます。

ヤンバルの森と高江集落の人々の暮らしを守るため、沖縄防衛局、日本政府、沖縄県、
そして米国に対して、メールや電話で、どうかみなさんの声を届けて下さい。
沖縄防衛局は、工事反対は「一部住民のもの」と繰り返しています。そうではないということを、
みなさんの力で示してください。

沖縄・生物多様性市民ネットワーク
事務局長 吉川秀樹
yhideki@cosmos.ne.jp


<連絡先 >(電話、ファックス、Eメールです)
-沖縄防衛局
infomod@mod.go.jp
Tel: 098-921-8131
Fax: 098-921-8168

-防衛省
infomod@mod.go.jp
Tel: 03-5366-3111

-環境省
Tel: 03-3581-3351
https://www.env.go.jp/moemail/

-沖縄県知事公室基地対策課
okinawa@pref.okinawa.lg.jp
Tel: 098-866-2460
Fax: 098-889-8979

-那覇アメリカ領事館
NahaACS@state.gov
Tel: 098-876-4211
Fax: 098-876-4243

-アメリカ大使館
http://tokyo.usembassy.gov/e/info/tinfo-email.html
Tel: 81-(0)3-3224-5000
Fax: 81-(0)3-3505-1862

-在沖米国海兵隊
OkiMarWeb.MCBB.FCT@usmc.mil

-米国国防省
http://www.defense.gov/landing/questions.aspx

----------------------------------------------------------------------
以下は高江やヤンバルの森、そしてヘリパッド建設や
様々な取り組みについての情報です
----------------------------------------------------------------------

<ヤンバルの自然について>

-沖縄県 「やんばるの自然」
(「沖縄島の自然—美しき海、島々、生き物—」より)
http://www.wonder-okinawa.jp/004/j/yanbaru/index.html

-環境省 インターネット自然研究所「ようこそやんばるへ」
http://www.sizenken.biodic.go.jp/park/okinawa/topics/4/

-Japan Hotspot「亜熱帯照葉樹林が生い茂るヤンバルの森」
http://www.japanhotspot.net/feel/photos/importantecosystem/010001/

-科学論文「沖縄やんばるの在来種に差し迫る絶滅の危機」
伊藤嘉昭、宮城邦治、太田英利 (2000年10月)
Oryx, Volume 34, Issue 4, pages 305–316, October 2000.
http://bit.ly/eOukrA(英文)


<ヤンバルの森の大切さは、これまでの行政、市民、NGOの様々な取り組みや活動で
知ることができます>


沖縄県の琉球諸島を世界自然遺産に登録する取り組み
沖縄県自然保護課 世界自然遺産のページ
http://www3.pref.okinawa.jp/site/view/contview.jsp?cateid=70&id=19697&page=1

-やんばるの森の写真が表紙のパンフレット
http://www3.pref.okinawa.jp/site/contents/attach/10667/H17-1_Pamphlet(P1-P15).pdf

環境省のヤンバルを国立公園にする取り組み
-環境省 中央環境審議会自然環境部会自然公園小委員会(第20回)議事録(2010年10月)
 http://www.env.go.jp/council/12nature/y121-20a.html
同小委員会資料13「国立・国定公園総点検事業について」
 http://www.env.go.jp/council/12nature/y121-20/mat13.pdf

-朝日新聞記事「慶良間諸島・やんばる、国立公園候補に」(2010年10月)
 http://mytown.asahi.com/areanews/okinawa/TKY201010040425.html

○行政や市民のヘリパッド建設についての説明・対話の要求/反対の声

-高江の住民の日々のブログ「やんばる東村高江の現状」
http://takae.ti-da.net/

-東村高江ヘリパッドいらない住民の会「Voice of Takae」 (2008年6月) 
http://nohelipadtakae.org/files/VoT2008June.pdf
スラップ訴訟の現状が書かれている最新版
http://nohelipadtakae.org/files/VoTadd-info2010april.pdf

-沖縄・生物多様性市民ネットワークの沖縄防衛局への高江ヘリパッド
建設計画に関する公開質問状(2010年6月)
http://nohelipadtakae.org/files/openlettertoBDfromBD.pdf

-東村高江区のヘリパッド建設反対決議について (1999年10月)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-95754-storytopic-86.html

-東村高江区のヘリパッド建設建設反対決議について (2006年2月)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-11420-storytopic-1.html

-東村高江区のヘリパッド建設阻止行動決議について (2007年1月)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-20539-storytopic-3.html

-東村のノグチゲラ保護条例 (2010年6月)
 会議録平成22年6月定例会(4回)
 http://bit.ly/gdWXcm
The Japan Times 記事 “Village moves to save rare woodpecker”
[ノグチゲラ保護へ村動く] (2010年6月)
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20100611b5.html

-大宜味村のヘリパッド建設反対決議(2010年6月)
http://okinawaforum.org/disagreeblog/2010/06/post_168.html

○ NGOからの働きかけ
-WWFジャパン・ブロッコリーの森を守る会 
「やんばるの森にヘリパッドはいらない」(2007年6月)
 http://www.wwf.or.jp/activities/lib/yanbaru0706.pdf

-日本自然保護協会(NACS-J)
「『沖縄県北部訓練場ヘリコプター着陸訓練場事業(仮称)』に対する意見」(2006年4月)
 http://www.nacsj.or.jp/katsudo/yambaru/2006/04/post-7.html

-日本自然保護協会(NACS-J)
「『沖縄県北部訓練場ヘリコプター着陸訓練場事業(仮称)環境影響評価図書案』に対する意見」(2006年3月)
 http://www.nacsj.or.jp/katsudo/yambaru/2006/04/post-7.html

-日本野鳥の会やんばる支部「北部訓練場ヘリパッド移設候補地の見直しについての要望書」(1999年3月)
「第6回WWF全国セミナーin 南西諸島、21世紀への自然保護作戦会議Ⅵ 多様な生態系の保全」
(1999.12開催講演録)(2000.6, p.27) (以下、「WWF講演録」)
http://library.baidu.jp/view/9fec68eae009581b6bd9ebae.html

○ 専門家からの要望
-沖縄生物学会
 ヘリパッド建設計画の見直しを要望(1999年1月)
 ヘリパッド建設計画への反対を決議(1999年5月)「WWF講演録」  
 http://library.baidu.jp/view/9fec68eae009581b6bd9ebae.html 

「環境調査検討書」の見直しを要請(2002年8月)
 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-103850-storytopic-86.html

-日本生態学会
「沖縄島在沖米海兵隊北部訓練場内ヘリパッド建設予定地の見直しに関する要望書」(1999年3月)
 http://www.esj.ne.jp/esj/ESJ_NConsv/1999Helipad.html

-日本鳥学会
「沖縄島在駐米軍北部訓練場内ヘリパッド移設計画の見直しの要望書」(1999年10月)
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/osj/japanese/iinkai/hogo/yambaru.html

-昆虫学会
 ヘリパッド建設見直しの要望書を提出 (伊藤他 2000年]
 http://bit.ly/eOukrA(英文)

-日本応用動物昆虫学会
 ヘリパッド建設見直しの要望書と署名を提出 (1999年7月) 「WWF講演録」
 http://library.baidu.jp/view/9fec68eae009581b6bd9ebae.html

-日本鱗翅学会
 へリパッド建設見直しの要望書を提出(1999年11月)「WWF講演録」
 http://library.baidu.jp/view/9fec68eae009581b6bd9ebae.html

-日本爬虫両生類学会
 ヘリパッド建設見直しの要望書を提出(1999年11月)「WWF講演録」
 http://library.baidu.jp/view/9fec68eae009581b6bd9ebae.html

-植物分類地理学会
 ヘリパッド建設見直しの要望書提出を決議(2000年2月)「WWF講演録」
 http://library.baidu.jp/view/9fec68eae009581b6bd9ebae.html

-日本植物分類学会 
 ヘリパッド建設見直しの要望書提出の決議(2000年3月)
「WWF講演録」
 http://library.baidu.jp/view/9fec68eae009581b6bd9ebae.html

「『北部訓練場ヘリコプター着陸帯移設事業(仮称)に係わる環境影響評価図書案』に関する意見書」(2006年3月)
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsps/letter/pdffile/NL21.pdf


○ 国際社会からの呼びかけ
-IUCN(国際自然保護連合)第2回会議での勧告 (Rec.2.72) 
「沖縄島およびその周辺のジュゴン、ノグチゲラ、ヤンバルクイナの保全」
(2000年10月)
http://www.nacsj.or.jp/katsudo/iucn/2000/10/1010-1.html
http://data.iucn.org/dbtw-wpd/edocs/WCC-2nd-002.pdf (英文)

-IUCN(国際自然保護連合)第3回会議での勧告 (Rec.3.114)
「日本のジュゴン、ノグチゲラ、ヤンバルクイナの保全」(2004年10月)
 http://www.nacsj.or.jp/katsudo/henoko/pdf/041117iucn_dugong_j.pdf (案)
 http://data.iucn.org/dbtw-wpd/edocs/WCC-3rd-004.pdf (英文)

-英国紙 The Guardian
「生物多様性100:アジアのアクション」[Biodiversity 100: Action for Asia]に
 ヤンバルの森を選定(2010年10月)
 http://www.guardian.co.uk/environment/2010/oct/04/biodiversity-100-actions-asia (英文)

-ゼロ絶滅連盟(世界20カ国、68の研究機関やコンザベーション・インターナショナルなどの
 環境保護団体で成るthe Alliance for Zero Extinction, AZE)
 最優先保護地587カ所がCOP10の場で発表され、ヤンバルの森が選定された。(2010年10月)
 http://bit.ly/hdKefN(英文)
 http://www.zeroextinction.org/sitedata.cfm?siteid=584 (英文)

-生物多様性センター [Center for Biological Biodiversity](米国)
「ノグチゲラの保護を」[Save the Okinawa Woodpecker](2003年12月)
 http://www.biologicaldiversity.org/species/birds/Okinawa_woodpecker/(英文)

-アメリカ鳥類保護協会 [American Bird Conservancy]
 移設場所の変更の要望書提出、沖縄県への働きかけ(2001年5月(8月))
 http://www.abcbirds.org/newsandreports/birdcalls_pdf/bc01aug.pdf(英文)


[参考]
IUCNは、ここまではっきり書いています。
ノグチゲラ
http://www.iucnredlist.org/apps/redlist/details/141804/0 (原文英文)
Major Threat(s): Its decline is primarily attributable to deforestation, which
continues at a significant rate as a result of logging, dam construction and
associated road-building, agricultural development and golf course construction.
Construction of six new helipads near the village of Takae in the US Marine Corps
Northern Training Area began in 2007 and represents a further potential threat to
remaining areas of forest. The species’ limited range and tiny population make it
vulnerable to extinction from disease and natural disasters such as typhoons.

主な脅威:伐採、ダム建設やそれに伴う道路建設、農業開発、及びゴルフ場建設に
よる著しいペースでの森林破壊が、ノグチゲラの減少の主な原因とされる。2007年
から米軍海兵隊北部訓練場に隣接した高江で、新たな6ヵ所のヘリパッド建設が始まり、
ヤンバルの森の残された部分へのさらなる脅威となっている。
この種(=ノグチゲラ)
は生息地が限られておりまた個体数も少なく、病気や台風などの自然災害により絶滅の
危機にさらされやすい。
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Posted by 沖縄BD at 01:12│Comments(5)
この記事へのトラックバック
やんばるの高江では、今日も厳しい状況が続いています。連日早朝から作業員が大挙して押し寄せ、座り込みで抵抗する住民の頭ごしに米軍ヘリパッド建設のための作業を進めています。そ...
高江を助けて!沖縄からの緊急呼びかけ【ヤポネシア南島通信】at 2011年02月17日 20:06
この記事へのコメント
沖縄BDネットの皆さま

ありがとうございます。
緊急の呼びかけ、
状況をまとめてくださって
感謝です。

さっそく、転送転載します。
広げます。

平和への祈りを込めて。
Posted by 池側恵美子☆ at 2011年02月16日 13:55
転載させていただきました。
http://mui2005.exblog.jp/d2011-02-16/
Posted by mui at 2011年02月16日 19:44
うちのブログでも紹介させていただきました。
お客さまやほか関係者にも転送します。
酷い現実や無力な自分に涙が出てしまいますが、あきらめずにできることを一歩一歩やっていくしかないですね。
一緒にがんばりましょう!
きょうこ
Posted by みん宿ヤポネシア at 2011年02月17日 14:40
今日は。
その後いかがですか?
人間の強欲から出た事で、かなりな強引な事になってしまっていますね。
元はと言えば、人間の戦争・利害関係等で起こっている事です。

地球にとっては、人間は、ものすごく迷惑な存在となって来ています。かつて、自然と調和しながら、自然から分けて貰って、生活の知恵を育んで来ていた先人達の知恵からも遠くかけ離れた生活に、危機感を覚えます。

沖縄でも、ずっと、自然保護と安全確保の競合で、人間のエゴが通されてきました。

現在、世界情勢から見て、自主的意思と言動を尊重している派とされているアメリカ勢力が狙われている状況があります。
米軍ヘリパッド建設工事強行再開は、軍備を過剰に強化し続けている中国の強硬姿勢が在って、余程の危機的状況なのかもしれませんね。中国に、軍備強化を止めて頂くよう、国連からも提言するしかないですね。中国は、軍備してどんな事がやりたいのだか?人間の強欲には、底知れぬ物が在ったりする事もあり、時に恐ろしくもあります。一応、心当たりには伝えてみました。
現在、大規模災害への対処で皆気を取られていますが、取敢えず、心の片隅にでも入れてくれている事でしょう。
人間の悪質な強欲が去って、自然保護が維持できる事を祈ります。
Posted by Nao at 2011年04月03日 13:19
やんばるの森をこれ以上傷つけてはいけません。なんのためのCOP10だったのでしょう。トヨタテスココース問題についてもぜひ 関心を持ってください。よろしくお願いします。

もはや 手の打ちようなし 広大な森 山脈を潰し 飛行場のようなテストコース建設が 始まる。

2010年 秋 愛知県が誘致した生物多様性条約締結国会議が 華やかに開催され 生きもの達にとってよい方法で会議が終了したことを記憶されている読者の方も多いと思います。
その会議で これからは やたらと生物達が生息する重要な生息地が いままでのように破壊されることは なくなったと感じた方も多いと思います。その会議が 開催される1年前の2009年夏 愛知県が 開発を計画している愛知県旧 下山村の里山で 世界に1000羽しかすでに生息しておらず 日本でしか 産卵しない絶滅危惧種のミソゴイの営巣が 発見されました。もともと この開発予定地は サシバ オオタカ クマタカ 仏法僧など絶滅危惧種19種が 安定的に生息する 生物多様性にとっては 大変 大切な場所です。それに ミソゴイまで加わったのですから 環境先進県 COP10を誘致し世界に生物多様性の大切さを訴えた愛知県 環境万博を開催しオオタカの生息のために会場の変更を行った愛知県が これで下山村の広葉樹の森を破壊することはないだろうと私は 思いました。企業庁は ミソゴイの生態調査?のために造成を1年延期したのです。
私は この時 自然環境を守るために ミソゴイという絶滅危惧種の生息地を保護するために 造成を延期したのだとよい解釈をしていました。しかし それは 大きな間違えでした。愛知県が造成を延期したのは COP10をやる過ごすためでした。そのためだけに造成を延期したのです。COP10が終わり 世間の関心が多少鎮まるのを待って この生物多様性にとって重要な場所の破壊を推進しようと考えていたのです。その証拠になんら ミソゴイの生息に配慮していない 最初の計画通りの 環境影響調査書の準備書の閲覧 意見募集手続きが 始まってしまったのです。ここで はじめての方もおられますので トヨタ自動車テストコース問題について 少し説明いたします。この開発の名称は 豊田 岡崎地区研究開発施設造成工事 別名 豊田自動車テストコース造成工事というものです。これは 愛知県の山村の660Haの広葉樹の森 田園を潰して飛行場の滑走路のようなテストコースを作るというものです。開発面積の大きさから 恐らく21世紀 世界最大の自然破壊 生物多様性の破壊になると思います。どんなに配慮して開発しても660Haの生息地の半分も破壊すれば もう元の生態系は保てません。それなのに愛知県は 元の計画のまま 開発手続きを進めようとしています。日本のアセスメントは 環境アワスメントというもので 環境影響評価とは 名ばかりで開発に必要な単なる手続きなのです。愛知県はその手続きを粛々と進め 開発にまい進しています。
この環境影響評価の準備書の閲覧 意見募集に対し 多くの自然を愛する皆さまが この無謀な自然破壊を防ぐために たくさんの開発反対意見を出してくれたと聞いています。しかし どんなに反対意見が多くても愛知県は だから配慮するという机上の言葉だけの保護に結果を結び付け、最初の計画を着々と進めようとしています。
環境破壊を目指す愛知県の手続きは進み とうとう環境影響評価書に対する公聴会が 開催されるところまで 来てしまいした。
私はその公聴会に呼ばれ東京から新幹線に乗り 愛知県旧下山村まで行ってきました。下山村(現愛知県豊田市)は 純朴な山村と言う感じです。香恋の里と呼ばれる山里です。  
里山というより山地というイメージです。大型鳥獣も生息しています。公聴会には私を含め8人の方が 意見を述べました。皆 開発を反対している人達です。ですが 開発前提の準備書についての意見でもあるため 面と向かい開発そのものを批判し 止めるように迫ったのは私だけでした。開発に反対しながら ここまで来てしまった以上 少しでも開発の悪影響を避けられればという考えの意見が多く、地元は 諦めムードが 漂っておりました。半分破壊されても半分を保護し 里山を維持する経費をトヨタから出してもらうそのことによって サシバや貴重種を守れればと考えているようです。しかし 全国では 里山を半分も破壊しなくても 里山を維持 管理しているところは たくさんあります。
この愛知県の豊田 岡崎地区で トヨタ自動車のやることに異を唱えることなどできません。それは すべての人達が 大なり小なりトヨタ自動車の恩恵を受けて生活しているからです。さしたる反対運動もないために 愛知県もトヨタ自動車も本来なら考えられない超自然破壊を平気で行えるのです。でも 私は思います。反対運動がないからと言って 絶滅危惧種が19種も生息する森を世界一のエコ企業とCOP10を誘致開催した愛知県が 破壊していいのでしょうか?
なんら科学的根拠もないまま 660Haの半分を破壊し後の半分で生息できるなど決めつけて破壊していいものでしょうか?
計画図を見ますと これはテストコースと言うより飛行機の滑走路です。奥山を切り開いて作るようなものではありません。奥多摩山地 丹沢山地に飛行場を作るようなものです。かなりの地形変更が必要で 地獄のような自然破壊 環境破壊が予想されます。私はこんな地獄絵図は見たくありません。マスコミは報道せず 大手自然保護団体も動かない。環境庁も助けてくれない。愛知県はトヨタ自動車のことしか考えない。だれも地球上にもう1000羽しかいないミソゴイや サシバ オオタカをはじめ ここで暮らす生物の命のことなど考えてくれないのです。21世に入ってこの貴重種の生息地が 無残にも破壊されようとしても 本来止めるべき県が推進するともうどうにもできないこの日本の愛知県の悲しい現状なのです。環境後進国の現状です。
この紙面を御借りしまして トヨタ自動車㈱開発関係者様 社長様 愛知県知事 大村秀章様にお願い申し上げます。貴方方に人間としての良心と少しでも人間以外の命を憐れむ気持ちがあるならば 無謀な生物の大量殺戮はどうか止めてください。心よりお願い申しあげます。

愛知県 トヨタ自動車による21世紀 世界最大の自然破壊をやめてもらう会 会長
関口 修
Posted by 関口 修 at 2011年07月17日 13:52
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