キャンプ瑞慶覧西普天間住宅地区の汚染調査などに関するこれまでの経緯
2015年02月18日/ キャンプ瑞慶覧/ 基地返還跡地/ 西普天間/ 沖縄県環境政策/ 沖縄防衛局
キャンプ瑞慶覧西普天間住宅地区は、2015年3月末に返還予定となっています。
西普天間の返還予定跡地の調査関係については、沖縄環境ネットワークの砂川かおりさん(沖縄国際大学)や桜井国俊さん(沖縄大学名誉教授)が勉強会を立ち上げて、事前の土地の情報収集などについて取り組まれてきました。
ただ、2014年8月に行われた返還前の文化財発掘調査でドラム缶が発掘され、宜野湾市の対応に問題があったので、沖縄・生物多様性市民ネットワークで沖縄市サッカー場の経験を活かすべく、先日(2015年2月10日)要請を行いました。
これまでの経緯をたどる記事がないので、簡単に、ここで沖縄県と宜野湾市が沖縄防衛局に返還実施計画案への意見を提出したあとの経緯を時系列で並べておきます。ただし、協議会関係のものは、一般市民には公開されていないのでここにはありません。
その前にはキャンプ瑞慶覧でのドラム缶発見などもありましたが...
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・2014年6月24日 返還前の掘削を伴う埋蔵文化財調査について日米合意。
8月15日から、宜野湾市による立入り及び調査が可能となる
第2回 普天間飛行場負担軽減推進会議(首相官邸HP)
・2014年8月13日 沖縄防衛局が返還実施計画を発表し、沖縄県と宜野湾市の意見へ回答
キャンプ瑞慶覧(西普天間住宅地区)の返還に関する実施計画等について
・2014年8月13日 沖縄防衛局HPで支障除去調査の事前調査にあたる調査報告書が公開
キャンプ瑞慶覧(西普天間住宅地区)(25)支障除去措置に係る資料等調査報告書等

・2014年8月15日 宜野湾市教育委員会による文化財発掘調査開始
琉球新報記事 西普天間地区で文化財調査開始 9月末までに終了予定(2014.8.16)
・2014年8月25日 宜野湾市教育委員会は文化財試掘調査中の18~22日に、ドラム缶を発見し、土中の3地点では異臭を確認したと発表。
・2014年8月26日 宜野湾市教育委員会文化課
「西普天間住宅地区文化財発掘調査にて確認された異臭・異物について」のお知らせをアップ

・2014年9月25日 沖縄防衛局による調査開始
キャンプ瑞慶覧(西普天間住宅地区)において発見されたドラム缶及び油臭土壌について、調査を開始の報道発表
・2014年10月3日 沖縄防衛局より9月25日から10月1日までの間にドラム缶18本を発見し、全てのドラム缶を発掘の上、ドラム缶付着物等の採取を行ったことを発表
キャンプ瑞慶覧(西普天間住宅地区)において発見されたドラム缶及び油臭土壌について
・2014年10月15日 宜野湾市文化課「西普天間住宅地区文化財発掘調査にて確認された異臭・異物について」(その2) をアップ
・2014年12月19日沖縄防衛局HPで調査報告書が公開
「旧嘉手納飛行場(26)土壌等確認調査(その2)キャンプ瑞慶覧(西普天間住宅地区)」調査報告書
・2014年12月26日 宜野湾市文化課で防衛局調査の報告と調査再開のお知らせ
西普天間住宅地区文化財発掘調査にて確認された異臭・異物について(その3)
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少しだけコメントを。
こちら→は2014.8.13の 「キャンプ瑞慶覧(西普天間住宅地区)(25)支障除去措置に係る資料等調査報告書等」概要のパワーポイントです。
ここでは、”資料調査において廃棄物の投棄や埋設に関する情報は把握されず、地形図による調査結果からも谷の埋立てや不自然な盛り土など廃棄物の埋設を疑う地形変化は確認されませんでした。ただし、廃棄物の投棄や埋設がなかったことを客観的に説明できる情報は得られませんでした。” という報告がされていました。
事前の情報では、廃棄物の投棄は把握できず、投棄や埋設がないという客観的な情報も得られないという報告書が出たすぐ後に、文化財調査でダイオキシンが検出されたドラム缶が18本発掘され、土壌からは鉛が基準値の3倍検出され、追加調査が提案されたということです。
いわゆる「支障除去」をどのように進めるのか、この一連の出来事から何を学ぶかが問われていると思います。
西普天間の返還予定跡地の調査関係については、沖縄環境ネットワークの砂川かおりさん(沖縄国際大学)や桜井国俊さん(沖縄大学名誉教授)が勉強会を立ち上げて、事前の土地の情報収集などについて取り組まれてきました。
ただ、2014年8月に行われた返還前の文化財発掘調査でドラム缶が発掘され、宜野湾市の対応に問題があったので、沖縄・生物多様性市民ネットワークで沖縄市サッカー場の経験を活かすべく、先日(2015年2月10日)要請を行いました。
これまでの経緯をたどる記事がないので、簡単に、ここで沖縄県と宜野湾市が沖縄防衛局に返還実施計画案への意見を提出したあとの経緯を時系列で並べておきます。ただし、協議会関係のものは、一般市民には公開されていないのでここにはありません。
その前にはキャンプ瑞慶覧でのドラム缶発見などもありましたが...
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・2014年6月24日 返還前の掘削を伴う埋蔵文化財調査について日米合意。
8月15日から、宜野湾市による立入り及び調査が可能となる
第2回 普天間飛行場負担軽減推進会議(首相官邸HP)

・2014年8月13日 沖縄防衛局が返還実施計画を発表し、沖縄県と宜野湾市の意見へ回答
キャンプ瑞慶覧(西普天間住宅地区)の返還に関する実施計画等について
・2014年8月13日 沖縄防衛局HPで支障除去調査の事前調査にあたる調査報告書が公開
キャンプ瑞慶覧(西普天間住宅地区)(25)支障除去措置に係る資料等調査報告書等

・2014年8月15日 宜野湾市教育委員会による文化財発掘調査開始
琉球新報記事 西普天間地区で文化財調査開始 9月末までに終了予定(2014.8.16)
・2014年8月25日 宜野湾市教育委員会は文化財試掘調査中の18~22日に、ドラム缶を発見し、土中の3地点では異臭を確認したと発表。
・2014年8月26日 宜野湾市教育委員会文化課
「西普天間住宅地区文化財発掘調査にて確認された異臭・異物について」のお知らせをアップ

・2014年9月25日 沖縄防衛局による調査開始
キャンプ瑞慶覧(西普天間住宅地区)において発見されたドラム缶及び油臭土壌について、調査を開始の報道発表
・2014年10月3日 沖縄防衛局より9月25日から10月1日までの間にドラム缶18本を発見し、全てのドラム缶を発掘の上、ドラム缶付着物等の採取を行ったことを発表
キャンプ瑞慶覧(西普天間住宅地区)において発見されたドラム缶及び油臭土壌について
・2014年10月15日 宜野湾市文化課「西普天間住宅地区文化財発掘調査にて確認された異臭・異物について」(その2) をアップ
・2014年12月19日沖縄防衛局HPで調査報告書が公開
「旧嘉手納飛行場(26)土壌等確認調査(その2)キャンプ瑞慶覧(西普天間住宅地区)」調査報告書
・2014年12月26日 宜野湾市文化課で防衛局調査の報告と調査再開のお知らせ
西普天間住宅地区文化財発掘調査にて確認された異臭・異物について(その3)
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少しだけコメントを。
こちら→は2014.8.13の 「キャンプ瑞慶覧(西普天間住宅地区)(25)支障除去措置に係る資料等調査報告書等」概要のパワーポイントです。
ここでは、”資料調査において廃棄物の投棄や埋設に関する情報は把握されず、地形図による調査結果からも谷の埋立てや不自然な盛り土など廃棄物の埋設を疑う地形変化は確認されませんでした。ただし、廃棄物の投棄や埋設がなかったことを客観的に説明できる情報は得られませんでした。” という報告がされていました。
事前の情報では、廃棄物の投棄は把握できず、投棄や埋設がないという客観的な情報も得られないという報告書が出たすぐ後に、文化財調査でダイオキシンが検出されたドラム缶が18本発掘され、土壌からは鉛が基準値の3倍検出され、追加調査が提案されたということです。
いわゆる「支障除去」をどのように進めるのか、この一連の出来事から何を学ぶかが問われていると思います。
Posted by 沖縄BD at 17:21│Comments(0)
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