第2回沖縄県生物多様性地域戦略策定検討委員会のレポート2
2011年12月24日/ 生物多様性地域戦略
第2回沖縄生物多様性地域戦略レポ2<議事録の公開>
まずはこのトピックから
1)策定検討委員会の議事録が作成され、公開されることになったこと
「えー議事録なかったの」と思う人もいるかもしれませんが(というか言われてきましたが)、これは事実で、そして今回作成、公開されることになったのは前進です。
第1回の策定検討委員会の議論内容は結局、議事録という形ではなく、意見がまとめられたチャートという形でできました。(第1回策定検討委員会のチャートを含む資料はこちらで)
何名かの委員が委員会に参加できず、後で個別に聞き取りを行わなければならなかったことや、その意見の記載をどうするかの問題等々、いろいろ理由はあったようです。
チャート形式で意見が記載される場合は、普通まとめられていて、非常に分かり易いという利点があり、議論報告の最終の形としてはとてもいいと思います。しかしそチャートだけで委員会の議事記録とするのは問題ということで、事務局とメールでいろいろやりとりをしていました。(参考の為に事務局に送った横浜市の策定検討委員会の議事録はここ)そして第2回策定委員会の場で、議事録の作成や公開について事務局に確認をしてもらったのです。
議事録があるのは助かります。
まず個人的に言えば、BDのメンバーにいちいち委員会の内容を説明しなくても、県/事務局のHPに掲載している議事録を読んでよ、と言えばいいですからね。それから委員も事務局も議論の内容の確認がいつでもできます。特に誰が何を発言したか、それがどのような経緯でまとまっていったか、或はまとまらなかったか、ということを明確にするのはとても大切です(理由の優先順位が怪しいかな)。
また議事録や資料をHPを使って公開することは、多くの県民に関心をもってもらう、つまり生物多様性の考え方や地域戦略の普及啓発のツールということにもなると思います。
骨子案の「まえがき」では、
「開発と保全」は、対立するもの、相容れないものとして捉えられ、開発か保全かと いう二者択一の対立軸の上でしか議論されてきませんでした。これからも直面せざるを 得ないこの難問に対し、新しい合意形成の仕組みを創造していくことはできないでしょうか。
という重要な問いが県民に向けられています。
この「仕組みを創造していく」最初のステップとして、いろいろな立場から意見がだされ、それがまとまっていく、あるいはまとまらないで終わる委員会での動きを、議事録を通して県民に公開して、フィードバックをもらっていくことは大切なことだと思います。そして希望をいえば、「仕組み創造」の動きがより多くの人に見えるような議事録や資料の公開や、委員会の運営を事務局には展開して欲しいです。(仲渡さん、アドバイスを!)
でも実際問題としては、事務局も大忙しで大変だと思います。まずは議事録がタイムリーに出されるかどうかですよね。時間が随分経過してからだされても、それは日米安保の「密約」資料みたいになって、なかなか使うのが難しい(沖縄安保ジョークです)。
ちなみに沖縄BDは、運営委員会のたびに、大城さん、宮平さん、河村さんが、本当に丁寧な議事録を作成して、MLで流してしています。そのお陰で「NGOが議事録作成やっているんだから、県もできるでしょう」と突っ込みやすいです。
Posted by 沖縄BD at 17:04│Comments(0)