沖縄防衛局への抗議と要求:辺野古・大浦湾での基地建設工事を止めよ!

2015年02月14日/ 抗議声明/ 辺野古/ 沖縄防衛局

2月12日、沖縄・生物多様性市民ネットワークは、琉球諸島を世界自然遺産にする連絡会、沖縄ジュゴン環境アセスメント監視団、ジュゴンネットワーク沖縄とともに、沖縄防衛局に対して抗議と要求を行いました。アセス監視団からは川満昭弘さん、ジュゴンネットワーク沖縄からは棚原盛秀さん、沖縄BDからは吉川秀樹が参加しました。防衛局からは広報の児玉達哉氏の対応でした。

沖縄防衛局への抗議と要求:辺野古・大浦湾での基地建設工事を止めよ!

         棚原盛秀さん、抗議・要求文を提出 (川満昭広さん撮影)


すでにメディアで取り上げられているように、沖縄防衛局は1月27日に辺野古・大浦湾で基地建設工事を再開。そしてボーリング調査のためのオイルフェンスやフロートを設置・固定するために、20トン級以上のコンクリートブロックを海に次々と投入。その結果、サンゴ礁やそこに生息する海洋生物が無惨にも押しつぶされています。

生物多様性豊かな辺野古・大浦湾に基地が造られるとはどういうことか。いま私たちはその愚行の現実を目の当たりにしています。


コンクリートブロックに押しつぶされたサンゴ塊 2月8日 牧志治さん撮影

    コンクリートブロックに押しつぶされたサンゴ塊 (2月8日 牧志治さん撮影)

そして海上では海上保安庁が、陸上では県警が、連日のように工事に反対する県民・市民に対して暴力的対応をとり続けています。県民・住民を危険にさらし、県警は「逮捕」という手段にまででる状況。しかし基地建設反対する県民・市民はそれに怯むことなく、より多くの県民・市民が辺野古・大浦湾の海に陸に駆けつけています。

沖縄の民意を無視し基地建設を強行するとどうなるのか。その愚行を県民・市民は決して許さない。その決意が行動へと繋がっています。

アンカーがサンゴを破壊 2月7日 牧志治さん撮影

           アンカーがサンゴを破壊 (2月7日 牧志治さん撮影)

今回私たち沖縄の環境団体は、1) 辺野古・大浦湾で強行される基地建設のための工事と、基地建設に反対する県民・市民を危険に晒す海上保安庁の暴力的対応に対しての抗議し、2)基地建設のための海上、陸上での工事の即時中止と、海上保安庁のゴムボートや沖合の巡視船の同海域からの撤退の要求しました。

また私たちは、1)防衛局が提出した埋立承認願書に記載されていない作業により環境破壊が行われていること(巨大アンカーの投入によるサンゴの破壊等)、2)埋立承認願書に記載された保全措置が守られていないこと(ジュゴンのいる海域での海上保安庁のゴムボートの疾走、巡視船の航行、停泊等)をあげ、沖縄防衛局の埋立承認手続きの瑕疵を指摘しました。

今回の私たちが提出した抗議・要求文は、埋立承認の「取り消し」・「撤回」にむけて翁長知事が設置した「第3者委員会」にも提出して、資料として議論に使ってもらいたいと考えます。

なお沖縄防衛局は、今回の抗議・要求に対しての回答とその説明を、2月後半に正式な場を設定して行うとのことです。

多くの声と行動を結集させて、今行われている建設工事を止め、基地建設を断念させましょう!

抗議・要求文書はこちらです。

2015-02-12%E6%B2%96%E7%B8%84%E9%98%B2%E8%A1%9B%E5%B1%80-%E6%8A%97%E8%AD%B0%E5%8F%8A%E3%81%B3%E8%A6%81%E6%B1%82%EF%BC%88ver.2%EF%BC%89.pdf (PDF: 100.24KB)

H.Y.



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Posted by 沖縄BD at 08:49│Comments(0)
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