沖縄市サッカー場:三連協が防衛大臣に要請~その意味づけをしてみる

2014年08月19日/ 沖縄市サッカー場/ 枯れ葉剤/ 基地返還跡地

  沖縄市と嘉手納町、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協)が、7月30日、防衛省にドラム缶の汚染原因の特定などを要請したという報道がありました。
 
琉球新報  ドラム缶汚染の原因特定を 三連協、防衛省に要請 2014年7月30日  
【東京】米軍嘉手納基地周辺の3市町で構成する「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協)の當山宏会長(嘉手納町長)らは30日午前、防衛省に若宮健嗣政務官を訪ね、米軍基地跡地の沖縄市サッカー場から見つかったドラム缶から枯れ葉剤成分の一部が検出されたことについて、汚染原因の特定や土地の使用履歴調査を求めた。
 若宮氏は「しっかりとした形で沖縄市と調整しながら対応していきたい」などと述べた。
 要請で桑江朝千夫沖縄市長は、汚染区域の確定や早期の汚染物質除去を求めたほか、市の調査費約7千万円について国が負担するよう要請した。【琉球新報電子版】


 沖縄市から文書を提供していただきました。ありがとうございます。調査費7千万円の要請は口頭で要請したとのことでした。

沖縄市サッカー場:三連協が防衛大臣に要請~その意味づけをしてみる

 この問題、三連協としては初のアプローチだと思います。私は三連協とか軍転協(沖縄県軍用地転用促進・基地問題協議会)は、市町村が「三連協で」「軍転協で」要請してます、と逃げる手段のようなそういう印象があるのですが、サッカー場の問題を、沖縄市だけでなく、嘉手納基地を抱える市町で取り組んでいく、ということならば、それは非常に意味があることだと思います。
 
 北谷町は2002年に215本ドラム缶が発見されていること、キャンプ桑江の北側に引き続いて、南も汚染が発覚し、調査しては汚染発覚、調査設計ということを繰り返していることなどから、何かあったら、国の責任で、ということは念押ししておきたいということもあるのかもしれません。しかし、同時に北谷町は、ジョン・ミッチェルのエージェント・オレンジ記事に反応しての自らの杜撰な調査や、住民への不十分な説明についてもここで振り返ってもらいたいものです。 

 三連協での取り組みが、意味のあるものになるには、市民のプッシュは不可欠になるでしょう。ここは、市民がアクションを起こす度に、北谷町、嘉手納町を巻き込んでいく、ということが必要になりそうです。

 ここから考えられることは市民団体としていくつかありますが、やはりこのサッカー場の問題、嘉手納基地内保護者への問題の波及なども含め、嘉手納基地という存在に切り込んでいく側面がみえてきたな、とそんな気がします。

                                                            河村 雅美


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Posted by 沖縄BD at 00:06│Comments(0)
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