沖縄市サッカー場調査経過をまとめました
2014年04月13日/ 沖縄市サッカー場/ 枯れ葉剤/ 基地返還跡地/ 汚染
<調査体制>
全面調査(第2ラウンド)は3機関により以下の担当で進められています。
【沖縄防衛局】
調査名称「旧嘉手納飛行場(25)土壌等確認調査(その2)」いであ株式会社
・調査A: ドラム缶埋没範囲の特定及びドラム缶付着物の調査
ドラム缶埋没位置と範囲を把握するための磁気探査。
確認されたドラム缶は発掘し、付着物を調査する。
地歴調査、磁気探査(水平・鉛直)、発掘・集積調査、粉じん調査、
試料採取(底面土壌採取を含む)
ドラム缶付着物・底面土壌の分析、ドラム缶付着物の特定の解析検討
・調査B: 土壌調査 ((1)土壌概況調査 (2) 土壌詳細調査
サッカー場の土壌汚染の状況把握
・既設構造物撤去(12/16-1/23 実施済)
【沖縄市】
調査名称「コザ運動公園内遺棄物等調査分析業務の状況について」
・調査Aのクロスチェック(南西環境研究所)
・調査Bのクロスチェック
・地下水調査業務 ドラム缶による周辺地下水の汚染の状況を把握するため、
市内の地下水を採水し、水質分析を実施。
【沖縄県】 土地の攪乱による有害物質の周辺環境への拡散の有無を把握するための地下水等の水質調査を実施
【沖縄防衛局、沖縄市、沖縄県】の3者は、全面調査開始後から3月までに8回の協議を行い、調査内容などを検討しているとのこと。その他にも担当者間で工程会議、調査への立ち会い、日常的な協議・確認などを電話・電子メールで行っているということが、県の陳情での処理概要に書かれています。
全面調査開始後は、以下の件が大きく報道されました。
2013.11.27 試掘調査中の米国製の手榴弾1個の発見 (自衛隊が回収)
2013.12.5 試掘調査中ドラム缶7本発見
2014.1.28~ドラム缶新たに54本発見 (計83本)
報道では、米軍の遺棄物、ドラム缶が強調されていますが、発見されたものはこれだけではありません。沖縄防衛局の資料から、分析考察を行わなければならない部分があると考えています。これは別稿にします。
<これまでの調査結果>
以下のサイトでこれまでの結果が公表されています。沖縄防衛局も、サイトにタイムリーにあげてくれるようになりました。色の付いた部分をクリックするとリンクにとべます。最初の調査結果や意見書なども全てまとめたサイトをつくっておきたいのですが、とりあえず。
【沖縄防衛局】 沖縄市サッカー場全域における追加調査の状況について’2014.3.4
別添部分のタイトルはわたしの方で内容について加えてあります。
1 沖縄市サッカー場にかかる追加調査の状況について(お知らせ)
2 別添1 調査対象地の面積、地積図
3 別添2 地形図の変遷、地盤高の変遷
4 別添3 土壌汚染調査結果 (土壌ガス及び土壌各23地点について調査)
5 別添4 水平磁気探査による異常点試掘結果(異常点位置図、発掘物分布状況、発掘物履歴)
6 別添4(写真1)試掘調査時に発掘された廃棄物
(平成25年11月20~12月6日、平成26年1月28~2月1日)
7 別添4(写真2) 〃
8 別添4(写真3) 〃 およびドラム缶発掘時に発掘された廃棄物(平成26年1月28~31日)
9 別添5 埋没ドラム缶の位置、底面土壌試料採取地点、ドラム缶表示物等
10 別添5(写真1) 発掘したドラム缶の写真 番号1-10
11 別添5(写真2)発掘したドラム缶の写真 番号11-20
12 別添5(写真3)発掘したドラム缶の写真 番号21-30
13 別添5(写真4)発掘したドラム缶の写真 番号31-40
14 別添5(写真5)発掘したドラム缶の写真 番号41-50
15 別添5(写真6)発掘したドラム缶の写真 番号51-61
【沖縄市】 コザ運動公園内遺棄物等調査分析業務の状況について(2014.4.2)
1 周辺地下水調査の結果(最終報告)
1-1 地下水調査業務報告書
1-2 計量証明書
2 土壌調査の結果(中間報告)
2-1 土壌調査結果概要
2-2 土壌調査結果表
2-3 土壌調査結果図
3 遺棄物等発掘調査の結果(中間報告)
3-1 発掘範囲図
3-2 観察記録
3-3 写真
No. 1~10 No.11~20 No.21~30
No.31~40 No.41~50 No.51~61
【沖縄県】 沖縄市サッカー場周辺環境調査の結果について (2014.4.8)
この中の、「1.平成26年2月5日、7日及び19日実施分 調査地点:サッカー場暗きょ排水からの排出水、嘉手納基地内井戸水、大道川河口底質」の部分が、全面調査の部分です。サッカー場関係の調査がこちらでまとめてみられるようにしてくれています。
<調査経過、予定>
これについてはヒアリングをしなければならないと考えていたのですが、できておらず。先日受けたオーストラリア公共放送のサッカー場での取材で、沖縄防衛局の方ともお会いすることができ、(便乗して)うかがったお話や、沖縄市の担当者に電話で聞いたお話をまとめると以下のようになります。
・沖縄防衛局、沖縄市とも61本のドラム缶の内容物の調査結果待ち。
4月中に公表する予定だが、4月中にできるかは未定。
・沖縄市も市長選挙が4月27日にあるので、報告などは市長選後の5月になりそう。
・沖縄防衛局は、その後も内容物については解析検討を続ける。
・沖縄防衛局の全面調査の予定(契約)は3月末までであったが終わらず、
6月まで延長してやっている。
・地表2mの水平探査までは実施済み
・接収時(S22年=1947年)に谷であった部分の鉛直探査は試験的に実施したが、
ここまでで契約終了。
・精度をあげて実施することを検討中。契約し直して実施予定。
・沖縄市も谷間にそった形の部分のボーリング調査の実施については強く要求している。
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今後も、なるべく進行状況をタイムリーにアップデートしたいと思っています。
Posted by 沖縄BD at 18:49│Comments(0)
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