枯れ葉剤:7/4県議会に陳情書を提出しました。

2012年07月07日/ 枯れ葉剤

 7月4日、県議会に枯れ葉剤の陳情を提出してきました。県議選に伴い、前回のものは審議未了になりましたので、再度提出となりました。

枯れ葉剤:7/4県議会に陳情書を提出しました。
                             青い空と、県庁(左)、県議会(右)。

 今回は、前回提出時から新たに得た情報や、県との要請のやりとりなどを踏まえ、内容を更新しました。文書は下に埋め込んであります。
 「沖縄の枯れ葉剤」の項では、沖縄で枯れ葉剤が使われたことが認められていないことは甚だ不自然であると考えられる事実の一部を、以下のとおりリストアップしてあります。これを無視することは、もうできないはずです。

・退役軍人省の資料では、米国、プエルトリコ、カナダ、タイ、韓国(DMZ)、ラオス、カンボジアが、ベトナム以外の枯れ葉剤実験・貯蔵地域として挙げられており、ベトナム戦争への関与が深かった沖縄が挙げられていないのは、不自然なこと。
・132人の退役軍人が沖縄の枯れ葉剤の補償認定を申請し、沖縄の枯れ葉剤使用による疾病で補償が認められている退役軍人が3名いること。
・沖縄県内から大量の毒ガスを移動したレッドハット作戦に枯れ葉剤が含まれていたことが2009年の退役軍人省の裁定の中で言及されていること。
・空軍の1966年の報告書に、枯れ葉剤を示している可能性がある除草剤の取り扱いに関する視察団の訪沖の記述があること。
・元陸軍高官の北部訓練場での散布の証言があること。
・元空軍幹部により、米軍がベトナムで枯れ葉剤の散布に使用した軍用機の機体洗浄や腐食防止処置などを嘉手納基地で行っていたという証言があること。
・陸軍化学物質庁による2003年「ジョンストン環礁の生態アセス」レポートには、ベトナムから持ち込まれ沖縄で貯蔵された枯れ葉剤が、1972年に空軍によりジョンストン島に運ばれたという記述があること。
・航海日誌に、1962年にホワイト・ビーチで枯れ葉剤を積み卸した記録があること。
・1970年代と1980年代に、管理部門の長として勤務していた中佐が、1981年に普天間飛行場に枯れ葉剤が存在していたことを証言していること。

 県は、日米政府の不誠実な回答をくり返さず、独自に文書などオリジナルの情報にあたり、県内で積極的な調査にとりくむこと、そしてそれは適切な方法で行われるように、市民と県議は共に働きかける必要があります。
 私たちは、材料をもうここまで示しています。米軍基地に関わる環境問題、人権問題として責任を果たすことに、県はもう腹を括るべきだ、という思いをこめて、書き、提出してきました。 
                                                            河村 雅美
AO沖縄県議会陳情201274


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Posted by 沖縄BD at 23:03│Comments(0)
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