公開質問状とその回答です。
2011年12月23日/ 豊見城支部
豊見城支部の瀬長です。
2011年12月19日に、宜保晴毅市長宛に公開質問状を提出しました。
質問状の内容は以下の通りです。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
平成23年12月11日に実施された「南斎場建設に関わる住民説明会」、並びに同年12月14日に公告された公告縦覧について、下記の要望に対し、同年12月22日までに回答をお願いします。
<公聴会の開催を求める>
1. 住民説明会を実施する一週間前に、字豊見城自治会で行われた「字誌出版祝賀会」において、市長が「自然保護団体が多数押し掛けてくる筈なので、彼らに負けないように、皆さんも多数参加して、南斎場建設に向けてがんばっていきましょう」などと発言し、賛成者を動員するのは著しく公平性に欠け無効と考えるので、住民から広く意見を集める公聴会の開催を求める。
<公告縦覧は無効>
2. 上記の様な公平性を欠く住民説明会を受けての公告縦覧も、無効であると考える。よって現在の公告縦覧の中止を求める。
<情報開示が不充分>
3. 公告縦覧では、南斎場の建設予定地がなぜ豊見城城址内に決まったのか、また、城址以外で候補地を検討したかなどの重要な点が明記されてない。3本の道路建設についても、「地権者の岩崎産業は一本でも欠けたら計画に同意しない」といっているほど火葬場と一体の事業でありながら、一切情報がない。環境保全や文化財保護の観点からの記載もない。需要や採算の予測の情報も無い。このように現在の公告縦覧は、情報開示が著しく不充分であり公告に値しないので、詳細な情報を追加したうえで公告縦覧のやり直しを求める。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
これを提出する際に、私は「誠実な回答をお願いします」と申し上げました。
翌20日は電話での口頭による回答らしきものが留守番電話に録音されていたので、その日のうちに「文書で回答してください、先にFAXを送ってください」と念を押しました。
しかし、回答期限の22日午後になってもFAXがなかったので、再度、電話連絡して「早くFAXを送ってください」と言ってその日の午後4時ごろにようやく届いた文書です。
誠実な対応とはほど遠いものがあります。
黙っていたら、このFAX文書自体、入手できなかったと思います。
昨日、得られた回答です。(下記のアイコンをクリックするとPDFが開きます。)
(PDF: 121KB)
読んでみると納得できないところがいくつもあります。
まず、最初の質問では市長が賛成派を呼び込む発言をしたことを問題視しましたが、それについての回答は無く、『住民説明会の開催に当たって(様々な広報活動を行い)、周知を図りました』となっています。
周知したかどうかを質問したわけではありません。
賛成派を呼び込んだと言う「周知の方法」を問題視したのです。質問の主旨が理解できないのでしょうか?
その次には『大変有意義な説明会であったと評価しております』となっています。
当日、市長は会場にいませんでした。
だとすれば、説明会の状況は部下からの報告で聞いたのでしょうか。それとも、録音・録画された市民の生の声を聞いたのでしょうか?
あれだけ紛糾した説明会を「大変有意義」と評価するとは、神経を疑います。
質問の3番目では情報開示の不充分さを指摘しましたが、『道路の件について閲覧要望があったので12月20日から「参考図書」を縦覧に供した』、とあります。
では、14日から19日までの6日間は不備の状態だった訳ですから、誠意を見せるならこの日数を延長すべきです。
また、私たちは道路だけでなく、「環境保全」「文化財保護」「需要や採算の予測」も指摘しましたが、これらについての情報開示は未だに行われていません。
他の市民の要望は聞き入れて、私たちの要望は聞き入れない。情報開示が出来ない理由すら回答しない。こういう姿勢でいいのでしょうか?不誠実そのものだと言えます。
今回の公開質問状の提出に当たっては、琉球新報と沖縄タイムスの記者さんを呼んで、記事にしていただきました。
しかし、豊見城支部は人数も少なく、活動実績もない小さな団体なので、小さな記事にしかならず、残念です。
私たちだけでなく、いろんな環境保護団体から声があがれば、と願っています。
最近は「年内のアセス提出」で、沖縄BDの方々も一所懸命頑張っています。
お体に気をつけて、ともに頑張っていきましょう。
2011年12月19日に、宜保晴毅市長宛に公開質問状を提出しました。
質問状の内容は以下の通りです。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
平成23年12月11日に実施された「南斎場建設に関わる住民説明会」、並びに同年12月14日に公告された公告縦覧について、下記の要望に対し、同年12月22日までに回答をお願いします。
記
<公聴会の開催を求める>
1. 住民説明会を実施する一週間前に、字豊見城自治会で行われた「字誌出版祝賀会」において、市長が「自然保護団体が多数押し掛けてくる筈なので、彼らに負けないように、皆さんも多数参加して、南斎場建設に向けてがんばっていきましょう」などと発言し、賛成者を動員するのは著しく公平性に欠け無効と考えるので、住民から広く意見を集める公聴会の開催を求める。
<公告縦覧は無効>
2. 上記の様な公平性を欠く住民説明会を受けての公告縦覧も、無効であると考える。よって現在の公告縦覧の中止を求める。
<情報開示が不充分>
3. 公告縦覧では、南斎場の建設予定地がなぜ豊見城城址内に決まったのか、また、城址以外で候補地を検討したかなどの重要な点が明記されてない。3本の道路建設についても、「地権者の岩崎産業は一本でも欠けたら計画に同意しない」といっているほど火葬場と一体の事業でありながら、一切情報がない。環境保全や文化財保護の観点からの記載もない。需要や採算の予測の情報も無い。このように現在の公告縦覧は、情報開示が著しく不充分であり公告に値しないので、詳細な情報を追加したうえで公告縦覧のやり直しを求める。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
これを提出する際に、私は「誠実な回答をお願いします」と申し上げました。
翌20日は電話での口頭による回答らしきものが留守番電話に録音されていたので、その日のうちに「文書で回答してください、先にFAXを送ってください」と念を押しました。
しかし、回答期限の22日午後になってもFAXがなかったので、再度、電話連絡して「早くFAXを送ってください」と言ってその日の午後4時ごろにようやく届いた文書です。
誠実な対応とはほど遠いものがあります。
黙っていたら、このFAX文書自体、入手できなかったと思います。
昨日、得られた回答です。(下記のアイコンをクリックするとPDFが開きます。)

読んでみると納得できないところがいくつもあります。
まず、最初の質問では市長が賛成派を呼び込む発言をしたことを問題視しましたが、それについての回答は無く、『住民説明会の開催に当たって(様々な広報活動を行い)、周知を図りました』となっています。
周知したかどうかを質問したわけではありません。
賛成派を呼び込んだと言う「周知の方法」を問題視したのです。質問の主旨が理解できないのでしょうか?
その次には『大変有意義な説明会であったと評価しております』となっています。
当日、市長は会場にいませんでした。
だとすれば、説明会の状況は部下からの報告で聞いたのでしょうか。それとも、録音・録画された市民の生の声を聞いたのでしょうか?
あれだけ紛糾した説明会を「大変有意義」と評価するとは、神経を疑います。
質問の3番目では情報開示の不充分さを指摘しましたが、『道路の件について閲覧要望があったので12月20日から「参考図書」を縦覧に供した』、とあります。
では、14日から19日までの6日間は不備の状態だった訳ですから、誠意を見せるならこの日数を延長すべきです。
また、私たちは道路だけでなく、「環境保全」「文化財保護」「需要や採算の予測」も指摘しましたが、これらについての情報開示は未だに行われていません。
他の市民の要望は聞き入れて、私たちの要望は聞き入れない。情報開示が出来ない理由すら回答しない。こういう姿勢でいいのでしょうか?不誠実そのものだと言えます。
今回の公開質問状の提出に当たっては、琉球新報と沖縄タイムスの記者さんを呼んで、記事にしていただきました。
しかし、豊見城支部は人数も少なく、活動実績もない小さな団体なので、小さな記事にしかならず、残念です。
私たちだけでなく、いろんな環境保護団体から声があがれば、と願っています。
最近は「年内のアセス提出」で、沖縄BDの方々も一所懸命頑張っています。
お体に気をつけて、ともに頑張っていきましょう。
Posted by 沖縄BD at 11:53│Comments(1)
この記事へのコメント
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
Posted by 履歴書の添え状 at 2012年01月12日 09:18