沖縄市サッカー場:台風9号の来襲にサッカー場は..
台風9号が7月10日、沖縄を襲いましたが、その間に沖縄BDのメンバーがサッカー場を通りかかったところ、元駐車場部分のブルーシートが剥がれた窪地に溜まった水がポンプで吸い上げられ、外にそのまま排水されていたとのことです。
2015年7月10日撮影
ブルーシートが剥がれ、窪地にたまった水をポンプですいあげているのがわかります。ブルーシートは報道で池原市議が指摘しているように、雨水対策のためのものでした。しかし、台風のせいでブルーシートは剥がれ、土壌がむき出しになってしまっています。写真でみるように、水が濁っていますので、たまって排水した水は、雨水のみではないことがわかります。
(左の写真は5月10日、右の写真は5月12日の写真です。ビニールパイプの状態を比較できるように並べてあります。)
(これは後日撮影したものですが、ビニールパイプの排水先です。)
7月13日に沖縄防衛局返還対策課長に電話で聞き取りをしたところ、事前の県、市との3者で決めた対策ではブルーシートが剥がれたらパイプでの汲み出しは止めるということになっていたそうですが、そうなっていなかったようです。
7月13日に、防衛局、県、市で現場視察と3者協議が行われ、16日に沖縄市長から沖縄防衛局に汚染拡散防止対策の要請がされました。市長要請についてはまた別記事にします。
以下は、この件についての報道です。
QAB:沖縄市サッカー場・汚染可能性ある土壌浸水(2015.7.13)
”先週県内を直撃した台風9号は大きな被害をもたらしましたが、こんな心配も出てきました。地中から108本のドラム缶が見つかり、ダイオキシン汚染が発覚した沖縄市のサッカー場では汚染の可能性のある土壌が水に浸かっているのが確認されました。
先週11日に撮影された沖縄市サッカー場。汚染された土壌や水の拡散を防ぐために敷き詰められていたブルーシートが破れたり、ずり落ちたりして土壌がむき出しになっていました。
一方、7月13日の現場では、深さおよそ8メートルの谷間からは溜まった雨水を排水するためのビニールパイプがそばを流れる川に延びているのが確認できます。
11日の写真ではビニールパイプがパンパンに膨れているのがわかります。
この場所では108本のドラム缶が見つかり内容物や土壌がダイオキシン類や、発がん性物質などに汚染されていることがわかっています。
現場を見た沖縄市議会の池原秀明議員は「なぜこのブルーシートを敷いたかというと、雨水対策だと」「汚染土壌が浸水されないようにという防止のために、シートを敷いているということだったんですけど」「今回の台風によって、汚染土壌がむき出しになって、雨水に晒されてきた」と話していました。
県内では今後も、台風の影響などが考えられることから、汚染された土壌や水が広がるのではと心配されています。”
○沖縄タイムス
○琉球新報
関連記事