IUCNエコシステムマネージメント委員会ニューズレターに記事が掲載されました

沖縄BD

2013年03月10日 14:40

 2012年1月31日、日本政府は2003年に世界自然遺産の候補地に選ばれた「奄美・琉球」を世界遺産暫定一覧表(暫定リスト)に記載することを決めました。
 →環境省発表:平成25年1月31日 「奄美・琉球」の世界遺産暫定一覧表への記載について(お知らせ)

 IUCN(国際自然保護連合)のエコシステムマネージメント委員会のニューズレターに、IUCNの専門家モロイ氏を招いてのシンポジウムのことも触れつつこの件を寄稿しましたところ掲載されました。
 今後、沖縄から、IUCNへの直接のインプットや国際社会への発信が必要になってくると思われます。まずはこの小さな記事から始めてみました。

 ニューズレターのサイトはこちら


 記事はこちらです。


Amami and Ryukyu island chain
The Japanese government announced on January 31 that it would add the Amami and Ryukyu island chain in southern Japan to its Tentative List to World Natural Heritage Site. The government has been preparing for this move since 2003. In November last year, to get local people more involved, the Japanese government and Okinawa prefecture held a symposium “Road to World Natural Heritage” in Okinawa. Dr Leslie F. Molloy, an IUCN expert of the World Commission on Protected Areas, was invited to deliver his keynote speech. He emphasized that global comparative analysis is in order for Japan to make its case. Some audience expressed that stronger measures are needed to conserve the nature and that various problems including rampant development and US Military helipad construction plan in Yanbaru forest, habitat of endangered wildlife need to be solved. The Japanese government aims to submit its Tentative List to UNESCO in 2015. Contact: Masami mel Kawamura

(訳)奄美・琉球諸島
日本政府は1月31日に日本の南部に位置する奄美・琉球諸島を、世界自然遺産の暫定リストに記載することを発表した。日本政府は2003年からその準備をしてきている。昨年11月、地元の人々に、より世界自然遺産の取り組みに関わってもらうため、政府と沖縄県はシンポジウム「世界遺産への道」を開催した。国際自然保護連合(IUCN)世界保護地域委員会の専門家であるレスリー ・ F ・ モロイ博士が招かれ、基調講演を行った。モロイ氏は、(琉球の)世界的な比較分析が日本が世界自然遺産に登録されるために必要なことであると強調した。参加者には、自然保護のための、より厳しい方策が必要であること、また絶滅危惧種の野生動植物の生息地であるやんばるの森における乱開発や米軍ヘリパッド建設などの多くの問題が解決される必要があると意見を述べる者もいた。日本政府はUNESCOに2015年に暫定リストを提出することを目指している。コンタクトは河村雅美まで。

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