ジュゴン訴訟:アセス評価書「要約書」分析
沖縄・生物多様性市民ネットワークは2月6日に沖縄防衛局にジュゴン訴訟に関する要請を行いました。その要請で中心になったのは、沖縄防衛局が米国国防総省に提出した辺野古アセス補正後の環境影響評価書要約書(
Futenma Replacement Facility Construction Project: ABSTRACT、以下、「要約書」)についてでした。この文書についての吉川さんの分析メモ(英文)に日本語訳をつけましたのでこちらに紹介します。
ジュゴン訴訟において、国防総省が、判決文において命令されている国家歴史保存法の遵守のために、この「要約書」だけでは検証材料として不十分である、ということを吉川さんが丁寧に実証したものです。
具体的にいえば、
1)量的分析(補正評価書原文のページ数や分量と「要約書」とのつけあわせ、文書全体における割合などの分析)
2)質的分析(ジュゴンの文化的・歴史的部分の調査のもとになる情報部分の問題点、方法論の妥当性を示す部分がないなどの指摘)
を行い、
3)「要約書」単体では十分な情報は入手できない(参照頁が補正評価書本体である)こと
などを指摘し、大変説得力のあるものになっていると思います。
以下、文書と昨年末、2日連続で県内紙で取り上げられた時の記事を貼り付けます。
ジュゴン訴訟:「要約書」分析吉川メモ 河村訳 by BDOkinawa
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