キャンプ瑞慶覧・西普天間:公開されない現場写真(1)米軍の公開許可得られず
前の記事の
「返還予定の西普天間住宅地区文化財調査に関する要請(宜野湾市・教育委員会)」で
「3)状況証拠であるドラム缶を含む現場写真が米軍からの許可がないため、いまだ公開されていないのにもかかわらず、調査を終わらせてしまっていること。」
という問題提起をしています。
この問題提起に関しての現在の状況を説明し、どのような問題としてとらえていくべきか考えてみたいと思います。
2014年12月19日に公開された沖縄防衛局の調査報告書では、ドラム缶の写真など、現場の写真が公開されていません。
報告書の「写真」の表紙には以下のように、「米軍の許可が得られ次第公開」と書かれています。沖縄防衛局の返還対策課によると、米軍と「調整中」ということでした。
沖縄県選出国会議員赤嶺政賢さんが防衛省に資料請求し、2月2日に受け取った関係書類の中でも、現場の写真は黒塗りにされていました。
油臭確認の現場写真なども黒塗りのままでした。沖縄市のサッカー場の調査では、沖縄防衛局も沖縄市もドラム缶一本ずつ写真を撮って公開しています。内容物だけでなく、ドラム缶の外観や状態は状況証拠となる情報として重要です。今回の事案については、その認識もなく、その公開をまたずに(要求もぜず)調査を集結させることが問題であると私たちは指摘しています。
これらの写真はこちらの実施計画書にあります。
20150202 防衛省提出資料 ③【実施計画書】旧嘉手納飛行場(26)土壌等確認調査(その2)(WFHA) (4) by BDOkinawa
実は、3月にキャンプ瑞慶覧の海軍病院前で発見されたドラム缶の写真も公開されていません。この調査報告資料は、沖縄防衛局のサイトにアップされているもの(
こちら)だけではないということです。こちらも請求中です。
これは、米軍の提供区域であるうちは米軍の裁量(日本政府かもしれませんが)で情報が公開されるかどうかが決まってしまう、という典型的な具体的事例といえるでしょう。
しかし、これは米軍酷い!という話に終わらせてはいけないと思います。
このことをどう捉えていくかは、次の記事、キャンプ瑞慶覧・西普天間:公開されない現場写真(2)で続いて述べていきたいと思います。
mmk
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