IMADRの白根さんが来沖:沖縄BD・AIPRと辺野古・高江へ

沖縄BD

2012年11月18日 22:41

 国連アクションで、ジュネーブでご尽力くださっているIMADR(反差別国際運動)の白根大輔さんが、AIPR(琉球弧の先住民族会)のお招きで沖縄にいらっしゃっていました。
 沖縄BDの真喜志さん、鷲尾さんのご協力で辺野古・高江にお連れし、現場の状況や国連アクションの報告や今後の可能性についての話合いを持ちました。当日は、9月に人権理事会に参加したAIPRの我如古さんと上間さんが同行なさってくださり、3団体のツアーとなりました。

 まずは高江に。住民の会の方から、現在の強行工事の現状、阻止行動、オスプレイ強行配備、県や自治体の高江ヘリパッド建設への姿勢、SLAPP裁判の現状、暮らしを守るための阻止行動が暮らしに影響を及ぼしていくことなどの現場の声を伝えてもらいました。
 白根さんからは、人種差別撤廃委員会(CERD)でこの問題がどう扱われていくかについての説明がありました。また、この問題を国際基準で考えていくことの重要性や、国は国で押し通してこれたけれど、国連を使って少しずつ変えていける、そしてその動きの基盤は住民にあるという言葉をいただきました。
 



 折しも、この日は箕面市在住のキルト作家の内田富美子さんが、平和と生命賛歌をつむいだ沖縄キルト「連なる命」を高江にお持ちくださっている日でした。内田さんのキルトについては「平和願い大作キルト 沖大できょうまで公開」(沖縄タイムス2012年11月14日)をご参照ください。
 
 美しいキルトが日の光に映え、まぶしかった。普天間、辺野古にもお持ちくださっているようです。
 



 その後は、カフェ山甌(やまがめ)でランチをしたのですが、カメラを忘れてしまい残念。

 辺野古では、ヘリ基地反対協の安次富さんと、名護市議・アセス監視団団長の東恩納さんがテント村で待っていてくださいました。辺野古の方からは辺野古アセスの現状、公有水面埋め立て申請の過程の見通しなどを話していただきました。その後、白根さんからは、今回の国連アクションの意義を話していただき、これからの国連でのアクションの可能性を話し合いました。
 


テント村のポチも聞いていたみたいです。




 その後は宜野湾でAIPRの事務局の皆さんや沖縄BD、白根さんとミーティング。その後、那覇で夕食をとりながら高里鈴代さんと女性の権利の件や、沖縄BDが国連で何ができるかなどを具体的に話しました。
 
 ここで話し合われて心に残ったのは沖縄のことを国内基準で考えず、国際基準で考えていく、沖縄の例から国連で「テーマ」化していく、先行例、リーディングケースにしていくということを意識していくという必要性です。例えば、沖縄戦のPTSDの調査が行われ、その実態が明らかになってきていますが、そのような沖縄の例を沖縄から国連の場に出していくということなど。




白根さんにとって、長い1日でお疲れになったと思いますが、沖縄側にとっては、様々な整理された情報をいただいて、具体的なアクションも考えられる充実した1日でした。 

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