フォーラム「生物多様性おきなわ戦略で見る沖縄の未来」
2014年01月19日/ イベント事後レポート
2014年1月18日、日本自然保護協会と沖縄・生物多様性市民ネットワークの共催で、フォーラム「生物多様性おきなわ戦略で見る沖縄の未来」が開催されました。
沖縄県が策定した「地域戦略」のことや、「地域戦略策定委員会」での話や今後の課題など、ユーモアを交えながら様々なお話を聞くことが出来ました。
◆曽宮和夫(そみや・かずお)環境省那覇自然環境事務所次長
(すみません!ピンボケしている写真もあります。)
◆富永千尋(とみなが・ちひろ)沖縄県自然保護課課長
県庁職員で課長と言う肩書になると「堅い」というイメージがありますが、富永さんは親しみやすそうな方でした。
◆桜井国俊(さくらい・くにとし)沖縄大学教授
桜井先生も「地域戦略策定委員会」のメンバーで、辺野古埋め立ての事など、鋭く指摘していました。
◆吉川秀樹(よしかわ・ひでき)沖縄・生物多様性市民ネットワーク、大学非常勤講師
吉川さんも市民団体の代表として「地域戦略策定委員会」に参加しました。
この地域戦略は、県や政府との「交渉・要請」に使える、と説明してくれました。環境に悪影響を与える工事などが計画されたら「地域戦略にそぐわない」と言えるわけです。
◆安部真理子(あべ・まりこ)日本自然保護協会 保護・研究部
2010年のCOP10で掲げられた「愛知ターゲット」を紹介してくれました。沖縄のサンゴ礁、辺野古のサンゴ礁が守れるのかどうか。今のままではとても厳しい。
他には(あまり話題に上らないのですが)ABSの話もありました。
◆中野義勝(なかの・よしかつ)琉球大学、沖縄県サンゴ礁保全推進協議会会長、日本サンゴ礁学会サンゴ礁保全委員会委員長
見辛いのですが、右の写真は「モルジブの首都」だそうです。
構造物だらけで、且つ、島の周囲を護岸で取り囲んであるそうです。見ていて、息が詰まりそうになりました。
◆花井正光(はない・まさみつ)沖縄県エコツーリズム推進協議会会長
◆宮城秋乃(みやぎ・あきの)日本鱗翅学会自然保護委員
この地域戦略が、10年後、20年後、達成できなかった場合、また別の新たな策定が作られるのではと危惧していました。教育にもっと力を入れるべき、と訴えていました。
追記(2014.1.21)
宮城秋乃さんの発表内容は、ご自身のブログ「アキノ隊員の鱗翅体験」で詳しく述べています。
下記のリンク先を参照してください。(アキノさん、ありがとうございます。)
http://akinotaiinnorinshitaiken.ti-da.net/e5833930.html
この日のコーディネーターは、◆河村雅美(かわむら・まさみ)沖縄・生物多様性市民ネットワークディレクター(左端)です。(単独の登壇がなかったのでこの一枚のみです。すみません。)
第二部のパネルディスカッションでは、本当にいろんな話が出てきました。
一部をかいつまんで紹介すると、ランク1の自然海岸である泡瀬干潟を、経済的合理性がないという判決が出ても埋め立てていること、更にその経緯があるからと、同じランク1の辺野古を埋め立てようとしている。
沖縄の生物多様性はまだ解明されていない。
コスタリカでは、生物多様性の研究などに、人材育成や雇用を行っている。日本では「これで食っていけるのか?」となってしまう。
などなど。
多くの課題が見えてきたディスカッションでした。
しかし、諦める必要はありません。
戦後の沖縄は、米軍支配が続き今でも多くの米軍基地が存在しますが、県民は一度たりとも「米軍基地を固定化してよい」と言ったことはありません。
環境問題も「これは環境に悪い」というものがあれば、絶えず声をあげていくのが大切だと思います。
豊見城支部・瀬長修
追伸
稲嶺進さん、名護市長当選確実!おめでとうございます!
さらに追伸:
配布資料は以下からダウンロードできます
(PDF: 2236.28KB)
また追伸(1/31)
琉球新報に載りました
沖縄県が策定した「地域戦略」のことや、「地域戦略策定委員会」での話や今後の課題など、ユーモアを交えながら様々なお話を聞くことが出来ました。
◆曽宮和夫(そみや・かずお)環境省那覇自然環境事務所次長
(すみません!ピンボケしている写真もあります。)
◆富永千尋(とみなが・ちひろ)沖縄県自然保護課課長
県庁職員で課長と言う肩書になると「堅い」というイメージがありますが、富永さんは親しみやすそうな方でした。
◆桜井国俊(さくらい・くにとし)沖縄大学教授
桜井先生も「地域戦略策定委員会」のメンバーで、辺野古埋め立ての事など、鋭く指摘していました。
◆吉川秀樹(よしかわ・ひでき)沖縄・生物多様性市民ネットワーク、大学非常勤講師
吉川さんも市民団体の代表として「地域戦略策定委員会」に参加しました。
この地域戦略は、県や政府との「交渉・要請」に使える、と説明してくれました。環境に悪影響を与える工事などが計画されたら「地域戦略にそぐわない」と言えるわけです。
◆安部真理子(あべ・まりこ)日本自然保護協会 保護・研究部
2010年のCOP10で掲げられた「愛知ターゲット」を紹介してくれました。沖縄のサンゴ礁、辺野古のサンゴ礁が守れるのかどうか。今のままではとても厳しい。
他には(あまり話題に上らないのですが)ABSの話もありました。
◆中野義勝(なかの・よしかつ)琉球大学、沖縄県サンゴ礁保全推進協議会会長、日本サンゴ礁学会サンゴ礁保全委員会委員長
見辛いのですが、右の写真は「モルジブの首都」だそうです。
構造物だらけで、且つ、島の周囲を護岸で取り囲んであるそうです。見ていて、息が詰まりそうになりました。
◆花井正光(はない・まさみつ)沖縄県エコツーリズム推進協議会会長
◆宮城秋乃(みやぎ・あきの)日本鱗翅学会自然保護委員
この地域戦略が、10年後、20年後、達成できなかった場合、また別の新たな策定が作られるのではと危惧していました。教育にもっと力を入れるべき、と訴えていました。
追記(2014.1.21)
宮城秋乃さんの発表内容は、ご自身のブログ「アキノ隊員の鱗翅体験」で詳しく述べています。
下記のリンク先を参照してください。(アキノさん、ありがとうございます。)
http://akinotaiinnorinshitaiken.ti-da.net/e5833930.html
この日のコーディネーターは、◆河村雅美(かわむら・まさみ)沖縄・生物多様性市民ネットワークディレクター(左端)です。(単独の登壇がなかったのでこの一枚のみです。すみません。)
第二部のパネルディスカッションでは、本当にいろんな話が出てきました。
一部をかいつまんで紹介すると、ランク1の自然海岸である泡瀬干潟を、経済的合理性がないという判決が出ても埋め立てていること、更にその経緯があるからと、同じランク1の辺野古を埋め立てようとしている。
沖縄の生物多様性はまだ解明されていない。
コスタリカでは、生物多様性の研究などに、人材育成や雇用を行っている。日本では「これで食っていけるのか?」となってしまう。
などなど。
多くの課題が見えてきたディスカッションでした。
しかし、諦める必要はありません。
戦後の沖縄は、米軍支配が続き今でも多くの米軍基地が存在しますが、県民は一度たりとも「米軍基地を固定化してよい」と言ったことはありません。
環境問題も「これは環境に悪い」というものがあれば、絶えず声をあげていくのが大切だと思います。
豊見城支部・瀬長修
追伸
稲嶺進さん、名護市長当選確実!おめでとうございます!
さらに追伸:
配布資料は以下からダウンロードできます
(PDF: 2236.28KB)
また追伸(1/31)
琉球新報に載りました
Posted by 沖縄BD at 22:23│Comments(0)
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